投稿したユーザー : motegi
「医療業界の企業研究ってどう進めるの?」このような悩みを抱えている人は多いはずです。企業研究をうまく進めるには、企業の情報を集め、選考に通るポイントを押さえておく必要があるでしょう。
本記事では、医療業界の企業研究の進め方を徹底解説します。企業研究の具体的な方法を紹介するため、医療業界に進む予定の方はぜひ参考にしてください。
企業研究について解説する前に、医療業界の将来性について見ていきましょう。医療業界は次の2点から、将来性は十分あります。
それぞれを詳しく解説します。
高齢社会が進む日本では、医療業界は追い風が吹いていると見られています。少子化の進行は業界にとってマイナス面はあるものの、若年層よりも高齢者の方が医療を必要とする場面も多いため、成長が見込める業界といえるでしょう。
福祉施設の拡大や予防医療などの観点から、医療はこの先さらに需要が高まる業界です。
医療技術・テクノロジーの進化に影響を受けて、医療業界はさらなる発展が期待できます。近年流行した新型コロナウイルスの影響もあり、急速に進んでいるデジタル化や遠隔診療などです。
景気に影響される他の業界とは異なり、医療は生活に不可欠であり、技術は日々進化し続けています。高まる医療ニーズによりさらに医療業界は発展していく可能性があるため、将来性は期待できます。
医療業界には、さまざまな形態があります。まずイメージされやすい仕事は医療施設で働く「病院」での仕事です。他には医療機器を扱う「医療機器メーカー」や薬の開発・販売などを行う「医薬品メーカー」が該当します。
ここでは、医療業界の魅力を形態ごとに解説するため、企業研究の参考にしてください。
医療と聞けば多くの人がイメージするのが病院です。医師・看護師・医療事務などさまざまな医療に関わる職種の方が働いています。免許や資格など必須の職業が多く、得られる収入は高い傾向にあります。
医療従事者として表舞台で活躍することから、患者やその家族など、周囲から感謝されやすく、やりがいを感じやすい点が魅力です。「人の役に立つ仕事をしている」と実感しやすい職場でもあります。
長期にわたって高収入を維持しやすいのも大きなメリットです。仕事を通して身についたスキルは無駄になりにくく、50代を過ぎても安定して仕事を続けられます。
医療機器の製造・販売などをする職種です。開発・製造を行う技術職、販売をする営業職などに分かれます。
医療機器メーカーの魅力は「責任ある仕事を任せてもらえる」「将来性が高い」などです。人の命に関わる機器を扱うため、責任ある職種になります。そのため仕事を任せられ、達成したときの充足感は大きく、やりがいある仕事といえるでしょう。
医療業界の将来性でも述べたとおり、医療業界は将来性の高い業界です。とくに医療機器は急速に成長を遂げているため、発展が期待できます。
病気やケガに効果のある薬の製造・販売を行うのが医薬品メーカーです。研究職・技術職・営業職(MR)などがあります。
健康トラブルがあった場合に必要不可欠な医薬品を扱う仕事のため、安定して高収入を得られるのが魅力です。営業(MR)でも高い成績を出せば、将来的には年収1,000万円以上を目指せます。
薬の開発をする研究職であれば、新しい医薬品を生み出す楽しさも魅力の一つです。営業(MR)は医療従事者とつながり、世の中に貢献できるやりがいを得られます。
医療業界の企業研究は、どのように行えばいいのでしょうか?まずは情報を集める方法を理解しておきましょう。情報の集め方は主に次の2つです。
次に、集めるべき情報を詳しく解説します。
企業研究で集める情報は次のとおりです。
まずは企業の基本情報を集めましょう。企業の公式サイトにアクセスすれば、事業内容や理念などの情報を押さえられるはずです。公式サイトがなければ、説明会への参加をしましょう。
次にまとめ上げた情報から、自身との親和性を判断します。企業の理念に惹かれるものがあるか、自身の強みを活かせるかなど、自身と企業に共通点がないか照らし合わせましょう。
他の企業との比較も、忘れてはいけない部分です。同じ業界内でも、その企業の強みはなにかを比較し、検討しましょう。
医療業界の企業研究でよくある質問は次の2つです。
医療機器メーカーへ就職を目指している方、文系で医療業界に入りたい方は必見です。
医療機器メーカーは専門性の高いイメージから、資格や経験がなければ就職は難しいと感じる人は多いでしょう。しかし営業であれば、新卒入社でも狙える可能性があります。
ただし、命に関わる責任ある仕事のため、他の職種より新卒離職率は高い傾向にあります。
また、大手の医療機器メーカーや専門性の高い医療機器を扱うメーカーは、即戦力の中途採用が多いため、未経験の新卒では就職は難しいでしょう。
医療機器メーカーは未経験でも営業職であれば、経験が問われないケースもあります。医療業界とはいえ、営業職はコミュニケーション力や提案力が必要になるため、文系でも力を発揮する可能性があるでしょう。
また、販売を担当する営業部門や、人事・企画を行う管理部門であれば、文系理系を問わずに活躍できます。
一方、医師や薬剤師などの資格が必要な職種は、学生の頃から専門知識を学習し、厳しい審査をクリアする必要があるでしょう。資格が必須の職種には、当然就職できません。
医療業界では営業や管理部門もあるため、理系だけでなく文系も十分活躍できます。
医療業界の選考に通るためのポイントは、次の2点です。
きちんと準備をして選考にのぞめば、合格する確率は上がります。詳しい内容を見ていきましょう。
医療業界の選考を有利に進めるためには「なぜ医療業界を選んだのか」具体的に掘り下げましょう。特に、書類選考では過去の体験や経験を交えたエピソードで記載しておくと説得力が上がります。
面接時では、医療業界を選んだ理由を問われるのが定番です。自身の中で医療業界を選んだ理由を明確にしておけば、面接でハキハキと答えられ、面接官に好印象を与えられます。
具体的な掘り下げには自身の強みや弱み、適性を客観的に理解する「自己分析」が必要です。学校のキャリアカウンセラーなどを利用し、他人からの意見をもらうのもよいでしょう。
医療業界の選考では、医療系に求められる資質をしっかりとアピールしましょう。自身が業界に求められる資質を持っていて、それを活かせることを選考で伝える必要があります。
医療系のアピール方法としては、学生時代に力を入れたこと、それにまつわるエピソード(ガクチカ)を交えてアピールするとよいでしょう。
ただ自身の活躍を自慢する内容ではなく、エピソードを通して人柄がわかる、医療に求められる資質をアピールする内容を盛り込みます。
医療関係に適性を示すアピールの内容は、他者への思いやりや優しさ、責任感を発揮した話などがおすすめです。しっかりと資質をアピールして、よい印象を与えましょう。
医療業界の企業研究の進め方を解説しました。
医療業界は今後さらに深刻化する高齢社会でも、需要の高い安定性のある業界です。福祉施設の増加や医療テクノロジーの進化により、さらなる発展も期待できます。
医療業界は専門分野のイメージが強く、限られた人しか就職できないと感じるかもしれませんが、未経験の文系でも仕事によっては就職可能です。将来性も十分なため、興味のある方は医療業界を検討してみましょう。