投稿したユーザー : takasaki
「長く働きたいから事務職を希望しているけど、志望動機がぜんぜん浮かばない」
「自分は縁の下の力持ちタイプだと伝えたいけど、どう伝えたら良いのかわからない」
という悩みを持っていませんか?
事務職は特別なスキルや資格がなくても就職できるケースもありますが、仕事の内容も会社によって多種多様です。
そのため、自己PRや志望動機では何を書けばよいのかを迷ってしまう新卒学生が多く見られます。
今回の記事では、事務職にはどんな仕事があるのか解説し、ESの選考を通過するために大切な志望動機のポイントについて詳しく説明していきます。
記事を読んでいただければ、ESに書く内容のヒントを得られるはずです。
事務職を一言で表現すると「企業において従業員や部門のサポートやアシスタントをする仕事」ですが、実はその種類は多く、仕事の内容も様々です。
例えば貿易事務のように、貿易実務検定の資格を持っていたり、英語力を証明するTOEICなどのスコアが高かったりすると、即戦力としての評価を得て、書類選考で有利に働く職種もあります。
また、営業事務では外部の取引先と頻繁にコミュニケーションを取る仕事もあれば、経理事務や一般事務においては社内の人間のみコミュニケーションが必要という仕事もあります。
それぞれの事務職の違いについて理解しておかなければ、「自分がどの事務職に向いているのか」「自分が希望しているのはどんな事務職なのか」を判断することができませんので、概要は理解しておくようにしてください。
貿易事務や医療事務など、専門知識を必要とする仕事もあります。
ただし大前提として、事務職には対面スキルやPCスキルなど社会人としての基礎知識をアピールできるかが最も大切です。
志望動機の内容の中に、下記のスキルや能力を盛り込んでいく必要がありますので、しっかりと把握するようにしましょう。
事務作業ではPCを用いて資料や見積もり、提案書の作成、データの加工、得意先とインターネット上で情報のやり取りなどPC関連のスキルは必須事項です。
もし、PC関連の資格(MOS資格など)やアピールできる経験があれば必ず盛り込むようにしましょう。
事務職は机に向かって作業するイメージが強いですが、社内・社外ともに情報を共有する場面も多くコミュニケーション力は必要な基礎能力です。
たとえ社内の一部社員としか接することがない事務職であったとしても、円滑に業務を行うためには相手の話を理解し、こちらの要件を正しく伝えるといったコミュニケーション力は必要といえるでしょう。
マルチタスクとは、複数の作業を同時進行で遂行する力のことを指しています。
事務職は自分の仕事を抱えている場面でも、他から仕事を頼まれることが多く、期限がある仕事から優先順位を考えて、同時進行させなければなりません。
こういったスタイルが苦手な人は一定数存在しますので、自分の過去の作業スタイルを振り返ってみて、向き不向きを考える必要はあるでしょう。
事務職は全般的に、書類作成やデータ入力のようなPC上での細かな作業が続くため、ミスなく正確に業務を継続的にこなす力が必要とされます。
上司から指示された仕事や同僚から頼まれた仕事であったとしても、そのクオリティを自らの責任としてとらえ、完遂させるという意識は絶対に必要です。
職場での信頼関係は、こういった意識から生まれていくものだと理解しましょう。
事務職のエントリーシートに記載する志望動機は、下記項目についてもれなく記載できているか、文章一つ一つをチェックしながら作成しましょう。
ここからは職種別における志望動機の書き方を紹介していきます。
私が旅行代理店である貴社の事務職を志望するのは、旅行に行くお客様だけでなく、宿泊先の旅館や現地ガイドさんなど、旅行に関わる全ての人をサポートする仕事ができると思ったからです。
私は高校一年生の時、文化祭の実行委員になりました。文化祭の実行委員という仕事は当日も裏方として皆が文化祭を楽しむための役割を果たさなければならないため、自分が文化祭を楽しむ時間が限られてしまいます。その点で実行委員の仕事にネガティブな印象を持っていたのですが、いざやってみると大勢の友達が楽しむことができるようなサポートをおこなうことで、自分も楽しめていることに気付くことができました。
それ以来、大学3年生までずっと文化祭の実行委員を続けています。
この経験を通じて自分が持っているホスピタリティに気付くことができましたし、根気よくやり遂げることの大切さを学びました。
私の身に付けたものは、貴社の事務職においても活かせるのではないかと思います。
ホスピタリティや持続力が直接的なアピールポイントになっています。
くわえて、学業との両立をこなした経験を伝え、マルチタスクについてもアピールできる内容となっています。
私は印刷会社である貴社の事務職を希望するのは、PCの扱いや細やかな作業が得意である長所を活かせるのではないかと考えたからです。
PCはもともと得意であった訳ではありません。
大学に入り、アルバイトとして図書室で働くようになったのですが、当初は新しい本の紹介やキャンペーンの告知を行う際、なかなか来場者に気付いてもらえませんでした。
どうしたら気付いてもらえるのかを考え始め、ポスターのデザインや学内HP上での告知を行うためにPCの扱いを学び、今ではいろいろなことが出来るようになりました。
まだまだPCの専門家といえるようなレベルではありませんが、入社後にはもっと自分自身で勉強してPCスキルを伸ばし、品質の高い仕事をすることで会社に貢献していきたいです。
既に即戦力となりうるPCスキルを所持していることや、自ら学習する積極性がアピールポイントとなっています。
くわえて、自らの力で会社に貢献したいという当事者意識についてもアピールできる内容にもなっています。
私は貴社の会社説明会に参加し、事務職であっても実力がつけばいろいろな仕事を任せてもらえる可能性があることを知り、応募いたしました。
私はアルバイトとして介護施設で働いていました。
最初は電話応対の事務として入ったのですが、仕事を行う上で他の業務を担当する方に触れて、話をするようになり、もっと自分がこの職場でできることがないかと考えるようになりました。
介護は専門性の高い仕事なので安易にお手伝いすることはできないので、職場の方と相談しながら、少しづつ自分が手伝うことができる範囲を広げていくことで、やりがいを感じることができていました。
貴社に入社した際には、この経験を活かし、自分の仕事が完璧に出来るようになったら、仲間をサポートできる仕事を見つけて、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
中小企業は社員数が少ないこともあり、一人がいくつもの仕事を兼務するケースも多いです。
業務に負荷がかかった場面では、職場内で助け合う姿勢も必要となります。
信頼関係を築きながら、全ての仕事に当事者意識を感じて仕事を進めることが出来ることをアピールできると良いでしょう。
事務職は「縁の下の力持ち」として誰かをサポートする仕事ですので、受身の仕事であるというイメージを持たれている人が多いと思いますが、必ずしもそうとは言い切れません。
自分が課せられた仕事だけではなく、周囲をみながら必要に応じて積極的にサポートする仕事だと考えれば、全職種の中で一番受動的であるともいえます。
事務職の仕事は多岐にわたりますので、「自分が一番向いているのはどのような仕事内容なのか」についてじっくり考えて、応募先を見極めてからエントリーシートを作成するようにしましょう。