投稿したユーザー : motegi
「ゲームは好きだけど、それは自己PRになるの?」
「自己PRで何を伝えればよいのかがわからない!」
という悩みを持っていませんか?
就職活動を行う就活生にとって、ゲームは子どもの頃から愉しんできた身近な存在です。
したがって、ゲーム業界を希望する就活生の多くが「普段からゲームをやっていて、ゲームが好きだから自分でゲームを作ってみたい」といったような理由で志望するため、それだけでは自己PRにはなりません。
本記事では、ゲーム業界ならではの自己PRのポイントについて、例文を用いて紹介していきます。
「ゲーム業界だからこそ大切になる準備方法がわかった!」と思える内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは他の候補者と差別化するための、具体的な方法について紹介していきます。
ゲーム業界は常に新しい価値観や世界観を世の中に出していく必要がありますので、いかに自分にポテンシャルや伸び代があるかをアピールしなければなりません。
説得力を持たせるためには、過去の経験の中で、自分自身が成長できたと感じたエピソードや実績を用いて説明しましょう。
その経験をしたことで、「どこが成長したのか」「どうして成長できたのか」「その後に活かしたことは何か」といった内容を論理的に深堀りしてアピールする必要があります。
「何故、他の同業他社ではなく、弊社に応募されたのでしょうか?」
これは就職活動において必ず聞かれる質問です。
それぞれの企業が独創的な企業理念を掲げ、目指すべきエンターテインメント像を持っているため、個性的な社風が育っていますので、他社との比較はしやすい業界です。
したがって、どの業界よりも社風や理念を詳しく理解しておく必要があります。
例えば任天堂ですが、世界進出を成功させたことで有名な山内溥元社長が「企業理念なんてものは嫌い」という理由で企業理念をつくらなかったので、現在も企業理念はありません。
古い価値観にとらわれず、常に新しいものを世に生み出していくためには、企業理念などという固定的な考え方は必要ないという考え方からきているそうです。
この考え方自体が任天堂の企業理念的な役割で浸透していることが、任天堂の強みになっています。
事前の企業研究で社風を理解しておけば、任天堂に応募する際には「独創性」「柔軟性」「チャレンジ精神」といったようなキーワードに関連するような自己PRを考えることができますので、他者との差別化につながっていくわけです。
内定を勝ち取る自己PRを作成するには、自分自身や応募する企業の情報を集めて整理しておくのが大切です。
ここでは、企業に評価されるための準備法について紹介していきます。
ゲーム業界のみならず、ビジネスマンとして「相手にわかりやすく伝えること」は基本中の基本です。
下記手法を用いて、自分自身をわかりやすくPRするための自己分析を徹底的に行いましょう。
・マインドマップ
・モチベーショングラフ
・なぜなぜ分析
・自分史作成
・周囲から自分評価をヒアリングする
分析する項目としては、例えば下記のような内容になります。
各項目に対する答えを自分に問いかけてみましょう。
・自分はどのような考え方なのか、そこから考えられる気質は?
・どんなことに強みを持つか、その根拠は?
・どんな時に嫌悪感を感じるのか?背景にある価値観は?
・どんな時に成功したのか、そしてその理由は?
・どんな時に失敗したのか、そしてその理由は?
現象や行動には必ず根拠が存在します。
自分自身のこれまでの経験や行動特性、価値観などを棚卸して、整理してみてください。
自己分析で自分自身がわかったら、次は相手である企業を深く理解することが必要です。
そのために行っておくべき点が2つあります。
公式HPには、投資家、得意先、一般消費者など、様々な対象に向けた企業のメッセージが含まれています。
そのため、企業理念や経営理念、会社の歴史、創業時の思い、商品やサービスを説明するページ、問い合わせフォームなどに至るまで、様々なことが記載されています。
その記載内容から、その会社が「どんな雰囲気で、どんな社風で、どんな文化であるのか」を読み取り、想像してください。
就活生に向けて情報を発信している、企業の新卒採用サイトは隅々まで目を通しましょう。
人事部長のメッセージや、社長のインタビューなどから、これから面接を受けるであろう面接官のひととなりを知ることができます。
ポイントは、その会社が「どのような学生を採用したくて、これらの情報を開示しているのか」を想像することです。
ゲーム業界にとって、「想像力」は「創造力」につながる大切な要素であり、面接ではそこをみられていることを忘れないでください。
ゲームプランナーとは、新しいゲームを作るための企画を練り、仕様書を作成し、ゲームのストーリーや基本構成を考える仕事です。
ただ単にアイディアを出すのではなく、詳細までを作りこんで仕様書にまとめ、メンバーに共有する必要がありますので、アピールポイントは多岐にわたります。
【例文】
私は大学時代の親友のサプライズ誕生日会を企画したことがあります。
まずはその友人が今、どんなことに興味を持っているのかについて徹底的にリサーチいたしました。
ボーカロイドにはまっていることを知り、流行のダンスを踊りながら登場するという企画を思い立ちました。
そこで一緒に誕生日会を祝う友人たちと一緒にダンスの練習をしました。
準備段階で大勢の人たちに協力を得たことで、参加したいと言ってくれる人が増え、最終的には30名を越えるサプライズ誕生日会を実施し、親友にも喜んでもらうことができました。
私が御社に入社したら、目的を達成するためには何をするべきなのかを0から考え、周囲に協力を得ながらアイディアを形にすることができると思います。
ゲームプログラマーとは、設計に基づいてイメージ通りに稼働するゲームをプログラミングする仕事です。
ざっくりとしたイメージや、文章に書かれた内容だけをみて、それを頭の中でゲームとして組み立て、プログラミング技術を用いて具現化する力が必要とされます。
【例文】
小学生の授業でプログラミングを習ってから興味を持つようになりました。プログラミングがわかるようになると、昔から好きだったゲームがどのように動いているのかが気になるようになり、ゲームの仕組みを勉強して、自分でも簡単なゲームをプログラミングするようになりました。
最近甥がゲームに興味を持つ年齢になったので、ゲームでやりたいことを聞いて、ゲームを自作し、一緒に遊んだりしています。自分が考えたゲームで遊ぶことができて嬉しそうにしている甥の姿をみていて、ますますゲームに興味を持つようになりました。
このような経験から、ゲームで何かを表現するプログラミングスキルはかなり向上しましたので、即戦力として活躍できるのではないかと自負しています。
ゲームに登場するキャラクターや背景、武器やアイテム、ユーザーインターフェースなど、ゲームに関するあらゆるものをデザインする仕事ですので、学問としての知識やITスキルなども必要です。
ゲームデザイナーは、ゲーム制作の現場を指揮する職業のことを指すことがありますので、混同しないように注意しましょう。
【例文】
私はアニメやゲームのキャラクターが好きで、子どもの頃からよく絵を描いていました。
中学生になって自分のPCを買ってもらってからは、illustrator、Photoshop、Maya、After Effectなどといったツールも使うようになりました。
また、色彩やデッサン、グラフィックなど、デザインに関する基本的な知識についても学習しており、基礎力が身についているデザイナーになれるように心がけています。
今は観察力を磨くため、写生に出かけることも増えています。
御社では幅広い分野でゲームをつくられていると思いますが、全ての分野で力を発揮できるスキルは身についていると思います。
ゲームが好きで、多くのゲームに触れてきたことを自己PRで伝えても、それだけでは会社にどのような貢献ができるのかが、具体的に伝わりません。
例えば下記の例ですが、「あのゲームはもう少しここを改善すればもっと人気がでるようになる」といったような具体的な表現を取り入れれば、自己PRの質は上がります。
【例文】
私は子どもの頃からゲームが大好きで、自分のゲーム会社に入って世の中の人を愉しませられるようになりたいと思い、御社を志望しました。
かなり広い範囲のゲームをユーザーとして体験していますので、どのようなゲームが好まれ、どのようなゲームは人気が出にくいといったようなことを理解していると思います。
ですので、入社後は今まで自分が感じてきたことをゲーム開発に活かしていきたいと考えています。
ゲームが好きだということをアピールした場合、必ずと言っていいほど「どの様なゲームが好きですか?」と聞かれますので、自分にとってのベストゲーム、好きである明解な根拠、改善点などについて説明できるようにしておきましょう。
手法の一つとしてご紹介した「なぜなぜ分析」ですが、これは「なぜ」という問い掛けを繰り返すことで根本的な理由をあぶり出す分析手法です。
何度も掘り下げることで、自分自身の性格や価値観、能力といった中なら、なぜゲーム業界の〇〇社でなければならないのか、真の理由を見つけ出し、アピールしていきましょう。