履歴書の研究課題は何を書けばいい?アピールするコツや例文を徹底解説

就職活動, エントリーシート
2022.04.06
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投稿したユーザー : agentgate

「履歴書の研究課題欄には何を書けばよいのか」「研究課題として書くことがない」などと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

本記事では、履歴書の研究課題に書く内容、研究課題を書く際の注意点についてまとめました。

文系、理系、論文のテーマがない場合など、ケース別に研究課題の書き方を紹介します。

履歴書の研究課題欄は、学業についての取り組みをアピールできる大切な項目です。

研究課題の書き方を知って、学生時代に取り組んだ研究、学業について企業に上手にアピールしましょう。

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履歴書の「研究課題」の欄とは?

履歴書の「研究課題」の欄とは、どんなことを書く欄なのでしょうか。

履歴書の研究課題欄とは何か、採用担当者がどんなことを見ているかについて説明します。

研究課題では学業に関して書く

研究課題とは、大学生の卒業研究のことを指します。

履歴書の研究課題欄には、学部卒の場合は卒業論文のテーマ、大学院卒の場合は修士論文のテーマについて書くことが一般的です。

卒業研究をしていない場合も、ゼミナールの課題、ゼミナールや研修室で学んでいる内容、専攻分野で特に力を入れて学習した内容など、学業に関することを書きます。

履歴書の研究課題欄のスペースが小さい場合は、研究テーマと得られた結果について2-3行で簡潔に記載します。

研究課題について大きくスペースを割いている履歴書の場合は、研究テーマと結果、結果に至るまでの取り組み、学んだことなどを記載し、自己PRも盛り込むことをおすすめします。

採用担当者は取り組み方を見ている

採用担当者は研究課題欄のどんな点を見ているのでしょうか。

採用担当者が全ての就活生の専攻領域について熟知していることはありません。

採用担当者は、個々の研究内容よりも、就活生の学業に対する取り組み方を見ています。

学業に継続的に取り組めていたか、自分で方針や計画を立てて課題に取り組めていたか、学業に取り組んだ結果何を学んだのかを知ることで、就活生の問題解決能力、特性、強みが分かります。

学生時代に多くの時間を使う学業に対する姿勢で、仕事に対する姿勢を推し量れる部分もあるのです。

採用担当者は研究への取り組み方についての記載を見て、真摯に研究に取り組んでいたか否かを読み取るでしょう。

履歴書を書く際には焦らないように、自分なりの創意工夫をして研究に取り組んでおきましょう。

履歴書の研究課題に書く内容

履歴書の研究課題には、具体的にはどんな内容を書けばよいのでしょうか。

以下に説明していきます。

卒業論文・修士論文のテーマ

履歴書の研究課題に書く内容の筆頭として、卒業論文・修士論文のテーマが挙げられます。

卒業研究をしている場合は、卒業論文・修士論文のテーマを書くべきでしょう。

研究が途中であったとしても、選考に不利ということはありません。

研究にどのように取り組んでいるか、問題にどのように対処して乗り越えたかといった自己PRを盛り込んで記載しましょう。

ただし、研究職志望の場合は、研究への取り組みがダイレクトに仕事のパフォーマンスと相関すると考える採用担当者も多いため、実験結果や研究の展望についても面接で答えられるように準備しておきましょう。

ゼミナールで扱っている内容

ゼミナールに所属している場合は、ゼミナールで扱っている内容を書くのも良いでしょう。

ゼミナールで特定の研究課題を与えられている場合は、そのテーマについて書くことをおすすめします。

ゼミナールによっては、特定の課題を与えられないこともあります。

個別に与えられている課題がない場合は、ゼミナールで扱っている内容を分析して、自分が特に関心のある項目をテーマとして書くのも良いでしょう。

論文テーマが決まっていない場合

卒業論文のテーマが決まっていない場合も、大学・大学院での勉強にどのように取り組んだか、何を学んだのかを伝えられれば問題ありません。

論文テーマが決まっていない場合は、現在興味を持っている分野について述べて、それを通してどのようなことを学びたいのかを書きましょう。

ゼミナールに所属していない場合

ゼミナールに所属していない場合も、研究課題欄を空欄にすることはおすすめしません。

特に関心をもって学習に取り組んだ科目や、ゼミナール以外の場面で学んだことを題材に記載しましょう。

この場合も、研究課題について書く場合と同様に、レポートを書く際にどんな工夫をしたか、学業への取り組みを通してどんなことを学んだか、学んだことを他の場面でどのように活かしたか、これから活かしていきたいのかというように、話を展開しましょう。

研究課題に書く題材自体で選考に不利になることはあまりありません。

しかし、学習意欲が薄いとみなされてしまうとかなり悪印象になります。

履歴書の研究課題でアピールするコツ

履歴書の研究課題でアピールするには、どのような点に気をつければよいでしょうか。

以下に説明します。

履歴書には大まかな内容を書く

研究課題を履歴書に書く際は、大まかな内容を書きます。

採用担当者は就活生の研究について細部まで知ったとしても、あまりメリットがありません。

就活生が研究課題にどのように取り組んだのか、研究課題を通して直面した問題にどのように対処し、何を学んだのかを知りたいのです。

履歴書で研究課題について書くスペースが限られている場合は、取り組み内容についても、採用担当者が大まかにイメージできる程度に、研究課題と得られた結果を簡潔に記載しましょう。

誰にでも分かる表現を使う

履歴書の研究課題でアピールするには、誰にでも分かる表現を使うことが大切です。

大学・大学院の研究では、専門的な内容を扱うことが大半で、専門分野特有の用語を日常的に使用していることが多いです。

また、専門分野の話を研究室内や同じ学部の中ですることはあっても、専門外の人に説明する機会はあまりありません。

自分でも気づかないうちに、専門外の人が分からない表現をしてしまうことがあります。

履歴書に研究課題を書く際は、自分の研究に対して予備知識のない採用担当者が読んで理解できるかという視点で見直しをしましょう。

取り組み方や学びを入れる

履歴書に研究課題について書く際は、研究への取り組み方や学びを記載しましょう。

すでに述べた通り、採用担当者が本当に知りたいのは研究の細かい部分ではありません。

研究を通しての就活生の人となりを知りたいのです。

研究を進めるにあたって、どんなことが大変だったか、どんな課題があったのかを思い出しましょう。

そして、課題をどのように解決したのか、どんなアプローチを行ったのか、どんなことに気をつけて研究を進めたのかを、自身の価値観、強み、努力したこと、学んだことと絡めて説明するようにします。

履歴書に研究課題について書く際、研究への取り組み方や学びを入れることで、仕事でも問題に適切に対処できる人物であるとアピールできます。

志望先と研究課題が一致している必要はない

履歴書に記載する研究課題は、必ずしも志望先の事業内容と一致している必要はありません。

繰り返しになりますが、研究への取り組み方や学びについてしっかりと書けていれば、研究内容と志望先の事業が一致していなくても問題ありません。

ただし、仕事内容に活かせる研究内容であることが明確にアピールポイントになる場合もあります。

化学系、工学系、医療系の研究開発職では、その分野でよく使う実験方法、研究の流れを知っていた方がスムーズに仕事に入っていけるため、この傾向が強いです。

面接で詳しく聞かれることを想定しておく

履歴書に研究課題をアピールする際は、面接で詳しく聞かれることを想定して書きましょう。

履歴書の限られたスペースでは、研究の概要しか書けないため、面接では研究内容についてもっと詳しく説明するよう求められることがあります。

この際に、初めて聞く人にも分かるように、整理して説明できると、好印象を与えられるでしょう。

また、研究を通して学んだこと、大変だったこと、達成感を感じたことについても、面接で深掘りされることがあるため、実体験や背景について、分かりやすく話せるようにしておきましょう。

学部内で同じことを学んでいる人に囲まれているため、その分野について知らない人が分からない専門用語を意識せずに使ってしまうことがあります。

研究内容をかみくだいて説明できないと、説明下手の烙印を押されてしまうかもしれません。

履歴書の研究課題の例文

履歴書の研究課題の例文について、文系、理系、自己PR用に分けて紹介します。

文系の場合

「私の研究テーマは、高齢者の消費行動の時代別の変遷です。過去の消費傾向については、統計資料や先行研究を参考にし、現代の高齢者の消費行動については、資料とアンケート、聞き取り調査で情報を集めました。現代の高齢者の消費行動は、昔の高齢者と比べて多様化していることが分かりました。資料や先行研究を見たのみで描いていたときと、実際に生の声を聞いた後では、消費する高齢者観が大きく変わりました。資料で知識を蓄積することと、実際の声を聞く両面からのアプローチの重要性を、研究を通して学びました。貴社の業務においても、先行資料をよく確認した上で、先入観にとらわれず現場で起きていることや人の意見を取り入れてバランスの取れた意思決定をしていきたいと考えております。」

理系の場合

「私の研究テーマは、マウスのがん細胞発現遺伝子の同定です。研究を進めた結果、マウスの遺伝子の特定領域が、がん細胞発現に関与していることが分かりました。実験では、同じ条件でノイズの少ない結果が得られるように、無駄を省いた正確な手技を心がけました。また、多くのサンプルについて試験をし、再現性を確かめるために複数回試験をする必要もあるため、ノートに計画を書いて、効率的に実験を進めるようにしました。仕事をする際も、目的をスムーズに達成できるよう計画を立て、着実に日々の仕事を遂行していきたいと考えております。」

自己PRに使う場合

「私は、人とすぐに打ち解けて心を開いてコミュニケーションを取ることが得意です。私は大学時代、地方創生のための商店街のあり方について研究してきました。地域の商店街の方や、消費者にアンケートをとり、聞き取り調査を行いました。調査をする方と信頼関係を作ることで、先行研究を読んだだけでは分からなかった知見を得られました。社会人になってからも、お客様や職場のメンバーの話をよく聞き取り、最適なソリューションを考えて仕事を進めたいと考えております。」

文系の場合は人物像や取り組みが重視される傾向があり、理系の場合は研究内容が企業の事業内容に関連しているかにも注目されることがあります。

志望企業によって、どんな内容が求められているか判断して、記載内容を考えましょう。

履歴書の研究課題で自分を売り込もう!

今回は、履歴書の研究課題欄に書く内容、研究課題欄の書き方、研究課題欄を書くときの注意点についてまとめました。

研究の内容は、平易な言葉で概要を簡潔に記載しましょう。

研究課題欄に余裕がある場合は、研究を通して学んだことなどを盛り込み、企業でも活躍できることをアピールしましょう。

研究職など特定の職種を除いて、研究テーマが何であるかは選考結果にあまり影響しません。

学業にきちんと取り組んだか、学業に取り組み何を得たのかをしっかり説明できることの方が大切です。

この記事を読んでも履歴書の研究課題の書き方がよく分からないと感じている人はヒトテクノロジーに相談してみましょう。

履歴書に書くコツを的確にアドバイスすることが可能です。

また、エントリーシートの書き方や面接のアドバイスもすることができます。

就職活動を成功させたいと考えている人は、ぜひ相談してみましょう。

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