技術者派遣として働くことはアリ?ナシ?デメリット・メリットを詳しく解説!

就活準備, 就職活動, 企業研究
2023.05.31
382

投稿したユーザー : shigehiko21

正社員は収入面では比較的安定しますが、勤務時間や日数が固定されていて、働きにくいなと感じる方も少なくありません。現在では多様な働き方があり、必ずしも正社員として働く必要はなく、正社員以外の選択肢も多くあります。その一つとして、派遣社員として働くという選択肢があります。今回は派遣社員、とりわけ専門的なスキルをもった「技術者派遣」について解説をします。「技術者派遣について興味があるが、どのようなものか詳しく知りたい」「技術者派遣社員として働くことはそもそもアリなのか?」と思っている学生向けに、技術者派遣社員と正社員との違いや、技術者派遣社員として働くことのメリットやデメリットについて、解説していきます。これからの就活で「技術者派遣」という道を考えている方、ぜひ参考にしてみてください。

技術者(エンジニア)派遣とは?

技術者を求めている会社、顧客企業に対して、指定の期間、技術者(エンジニア)を派遣して、技術を提供する働き方が、技術者派遣です。技術者は、派遣会社に登録します。ただ、登録した会社で働くわけではありません。技術者を求めて、派遣会社に依頼する企業に出向いて、その中でシステム開発などの案件に携わります。企業に派遣される技術者・エンジニアは「派遣エンジニア」と呼ばれます。IT業界はプロジェクトごとで組織が動くことが多いのでその時々に必要なエンジニアの数が異なります。そんなニーズにこたえるべく、技術者・エンジニアを必要な期間、必要な数を派遣をする派遣会社が重宝されているのです。

技術者派遣と正社員の雇用形態の違いは?

まずは、技術者派遣と、正社員の違いについて解説をします。「技術者派遣」として働く場合だと、雇用形態が異なります。帆他にも様々な違いがあるので、以下のポイントを参照してください。

① 雇用期間
技術者派遣・・有期雇用(契約期間が決まっている)
正社員・・・・無期雇用(定年まで働ける)

正社員としては働く場合は、原則、企業と無期雇用契約を結びます。正社員は雇用の期間の制限がなく、自分から退職を申し出ない限り雇用契約が続きます。派遣社員の場合は、派遣会社と期限の定めのある有期雇用契約を結びます。契約が満期になったら、雇用関係がその時に終了することになります。

② 雇用主
技術者派遣社員・・派遣会社(勤務先の会社ではない)
正社員・・・勤務先の会社・組織

③ 勤務先
技術者派遣・・派遣先の会社・組織
正社員・・・勤務先の会社・組織

正社員は、企業に直接雇用されて、その企業で勤務をすることがほとんどです。しかし、技術者派遣の場合は、雇用主は登録した派遣会社となり、勤務地は派遣会社が指定した派遣先企業となります。雇用主はあくまで派遣会社なので、急な事情で休みを取る場合などは、派遣会社にも連絡したあとで、派遣先にも都度、連絡をする必要が生じます。

④ 給与
技術者派遣・・時給制
正社員・・・月給制・年俸制など

⑤ 転勤・異動
技術者派遣・・なし
正社員・・・あり

⑥ 社会保険
技術者派遣・・条件を満たせば取得可能
正社員・・・条件を満たせば取得可能

仕事内容・立場に関して

派遣先の企業では、正社員と技術者派遣とでは立場や仕事内容に違いが生じることも多く発生します。責任のある仕事や、リーダー、マネージメントなどを担当するのは正社員が担うことが多く、派遣社員は正社員の指示に従って、正社員のサポートを行うことが多くなります。

派遣エンジニアとして働くメリット・デメリット

メリット

技術者派遣として働くメリットとして、主に以下のようなものが挙げられます。
・ライフスタイルにあわせて働きやすい
・未経験でも就業できる案件が多い
・派遣の中では収入がよい
・様々な環境ではたらくことができる
・正社員として登用される可能性もある

技術者派遣の大きなメリットとして、自分のライフスタイルに合わせた比較的自由な仕事を選択することができるという点が挙げられます。自分の得意分野や、勤務時間、休日、勤務場所などを選ぶことが可能。場合によっては、PCなどの仕事の環境整っていれば自宅で作業もできて会社に出勤する必要もありません。就業時間や場所に縛られない働き方ができるので、規制の多い、正社員ではなくあえて、派遣社員という道を選ぶエンジニアも増えてきています。また、プロジェクト単位での仕事が多いので、様々な企業、案件に関しての仕事を経験することでき、経験を積むことができます。エンジニアとしてのスキルアップ、キャリアップを目指すことも可能です。

デメリット

続いては、デメリットについて紹介します。
・期限の定めがある雇用形態なので不安定
・給与・福利厚生面で正社員よりも劣る場合がある
・責任のある業務につくことが少ない

技術者派遣社員は契約期間に定めがある、有期の雇用形態となり、1つの案件で最長3年しか勤務ができないという規則になっています。途切れなく、仕事があればよいのですが、時期や状況によっては、仕事がない期間も発生してしまいます。そうなると収入も減ってしまい、生活が不安定になってしまうというデメリットが生じます。働き方も正社員のサポートという位置づけで行うこともあり、人によってはこの点もデメリットと感じることも多いでしょう。給与面や福利厚生の面でも正社員より劣っているケースもあります。

派遣エンジニアの主な職種と仕事内容

システムエンジニア(SE)

派遣先の企業で、システムの開発の要件定義や、プログラマーに指示を出すための仕様書などを作成します。主にソフトウエアの開発を担当することが多いです。プログラミングのスキルはもちろんですが、発注先の企業の要望や、求めている解決先などを具体的に提案する営業力や、コミュニケーション能力も求められるお仕事です。

ネットワークエンジニア

コンピューターなどのハードウエア同士を繋いだり、無線LANの構築、設計などを行ったりするがネットワークエンジニアのお仕事。シンプルな構造を設計するのとともに、セキュリティ面も考慮してトラブルが発生しないようなネットワークの構築を求められる責任のある業務です。

データベースエンジニア

企業が使用している、データベースの点検や管理、保守作業を担当することが主な業務内容です。非常に膨大なデータをスムーズに運用して、かつセキュリティなどに考慮して安全にかつ的確に動作できるよう、常に管理をする役割です。

Webデザイナー

ホームページの作成において、エンドユーザーが直接触れる部分のデザインを担当します。ユーザーが使いやすい適切なUI・UXデザインを中心に構築を進めるのが主な業務です。HTMLやCSSのスキルはもちろん、Javascriptのプログラム技術も求められます。

プログラマー

システムエンジニアがまとめた、仕様書に沿って、実際のプログラミング作業を担当するのがプログラマーの主な業務内容です。製品が完成した後の動作確認も行います。

技術者派遣から正社員になる道

技術者派遣から正社員として採用されるということもあり得ます。派遣社員から、正社員になるためのいくつかのルートについて、解説します。

・紹介予定派遣として働く

紹介予定派遣は、派遣期間中は派遣社員として扱われますが、期間終了後に正社員、もしくは契約社員として働くことを前提して、雇用される派遣形態を指します。しかし、紹介予定派遣を採用していない企業も多いので、仕事の選択肢は、通常より狭まってしまいます。

・様々な案件をこなし、派遣エンジニアとしての経験を積んで正社員として転職する

派遣エンジニアとして、各企業の案件をこなす中で経験や技術を磨き、キャリアアップを図りましょう。そのための確実な方法は正社員への転職を目指すことです。正社員であれば、昇進・昇給に繋がること多く、安定とキャリアアップの両方を手に入れることが可能になります。派遣エンジニアとしての経験は多くの仕事に携わってきたいというアピールにも繋がります。

技術者派遣の特徴を理解して、社員として働くのか、技術者派遣なのか、選択肢を広げてみよう!

今回の記事では、「技術者派遣」についてメリットや、派遣業種などについて詳しく紹介し、解説をしました。技術者派遣社員として働くことのメリットやデメリット、仕事内容、正社員へのキャリアアップへの道などを理解して、派遣技術者としての仕事のイメージが膨らんだことでしょう。これからの進路先を選ぶと際に、エンジニア派遣・技術者派遣という道も検討することで、自分の選択肢を広げてみてください。

この記事を友達におしえる!

タイトルとURLをコピーする