投稿したユーザー : agentgate
働くにあたって、正規雇用や非正規雇用など様々な就業形態があります。その一つとして、派遣社員として働くという選択肢も存在します。今回の記事では、「新卒で、派遣社員で働くことはアリなのか?」「新卒で派遣社員として働くことのメリットやデメリットについて知りたい」「新卒で派遣として働くことに向いている人はどんな人なのか?」と思っている学生向けに、派遣社員と正社員との違いや、派遣社員として働くことのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。これからの就活で「派遣」という選択肢も考えている方、ぜひ最後までお読みください。
まずは、そもそもの雇用形態の違いである、正規採用と、派遣社員の違いについて解説をします。様々な違いがあるので、ポイントを以下まとめました。
① 雇用主
正社員・・・勤務先の会社・組織
派遣社員・・派遣会社(勤務先の会社ではない)
② 雇用期間
正社員・・・無期雇用(定年まで働くことができる)
派遣社員・・有期雇用(契約期間が決まっている)
③ 勤務先
正社員・・・勤務先の会社・組織
派遣社員・・派遣先の会社・組織
④ 給与
正社員・・・月給制・年俸制など
派遣社員・・時給制
⑤ 仕事内容
正社員・・・会社の指示による
派遣社員・・選ぶことができる
⑥ 勤務時間・休日
正社員・・・フルタイム(1日8時間 週5日の勤務)
派遣社員・・選ぶことができる
⑦ 転勤・異動
正社員・・・あり
派遣社員・・なし
⑧ 社会保険
正社員・・・条件を満たせば取得可能
派遣社員・・条件を満たせば取得可能
派遣社員は、派遣会社に登録をして、仕事を紹介されます。派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、勤務先は、派遣先の会社となり、指示・命令も派遣先の企業からとなります。雇用主から直接、指示・命令を受けるのではなく、派遣先の指示のもと仕事を行うというのが特徴です。
派遣社員の仕事内容は、あらかじめ契約で定めた仕事内容で働くので、「担当業務以外の仕事」は発生しません。また、会社や組織の意思決定に関わったり、チームを運営したり、などのマネージメントに関わることもなく、経営に直結する仕事をまかされる機会が少ないといった特徴があります。
派遣社員は正社員に比べて採用されやすいのが特徴です。派遣社員は採用に際に求められる点は「スキルのマッチ度」です。派遣会社に登録をして、紹介された業務に関してスキルがマッチ(合えば)比較的早く働くことが可能になります。正社員は「会社とのマッチ」が求められるので、「社風」や「総合的な業務を任せることができるか?」といった視点で採用されるかどうかの判断をされるのが特徴です。
派遣社員と正社員、それぞれ違いがありますが、どちらがよいのでしょうか?それぞれ、メリット・デメリットがあるので、一概にはどちらがいいかは言い切れません。働く人の価値観やライフスタイルによって、メリット・デメリットは異なることもあります。自分の人生設計を鑑みて、それぞれの特徴を理解して選択してみましょう。
まずは、正社員のメリットについて紹介します。
① 安定した雇用
② 安定した収入
③ 充実の手当、福利厚生
主なメリットとして3点あげられます。一番のメリットは「安定」しているということ。雇用形態は無期雇用なので、定年まで働き続けることが可能です。また、収入も月収制や年俸制など一定期間で一定の収入を得ることが可能です。収入面以外にも各種手当や福利厚生制度が充実しているという点も利点。資格手当・住宅手当や・家族手当、持ち株制度、自社サービスの割引制度など多くの特典を受けることも可能。
続いて、正社員のデメリットについて確認しましょう。こちらも3点にまとめました。
① 異動がある
② 転勤がある
③ 仕事に関して責任を負う
正社員のデメリットとしては、異動・転勤があるということがあげられます。職種や勤務地が選べないので、そこにこだわりがある人は、希望の仕事につけない場合があります。数年ごとに定期的な異動もあるので、やりたい仕事に集中したい人には適していないでしょう。また、会社の売上成績や、メンバーのマネージメントなど仕事に対しての責任を負うなどという点もデメリットに感じる方も少なくありません。
続いては、新卒の派遣社員のメリット・デメリットについて紹介します。
① 自分の生活スタイルにあわせた働き方が可能
② 多くの職場を経験できる
③ 派遣会社からのサポート
派遣社員は、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選択すること可能です。仕事の種類や、勤務時間、休日、勤務場所などを選べる自由度が高いのが特徴です。また、期限の定めのある有期雇用の形態なので、働く期間を決めて、多くの職場・仕事を体験、経験できるという点もメリットです。派遣社員は、困った時や、キャリアやスキルアップの相談などは、派遣会社にサポートを受けることも可能です。
続いて派遣社員のデメリットについても紹介します。こちらも3点にまとめました。
① 雇用期間が短くなってしまう。
② 月によって収入の変動がある
③ 大きな責任を伴う仕事は担当できない場合がある
派遣社員は契約に期間の定めがあり、1つの職場に最長で3年間しか働けない決まりになっています。なので、雇用期間が短くなってしまう場合もあり、収入が不安定になってしまします。給与も時給制のため休日が多い月などは収入が減ってしまうという点も不安定になってしまう要因となります。また、責任のある業務につくことが少ないので、人によってはデメリットに感じてしまいます。
派遣社員はライフスタイルによって向いている人、向いていない人がいます。ここでは、派遣社員に向いていない人の特徴について解説をします。
派遣社員は、雇用期間も決まっており、収入も不安定になることが多いので、毎月一定額を安定的に得たい人には向いていないでしょう。安定的な給与や各種手当などを享受したい場合は正社員として働くのが得策です。
正社員は総合職であることが多く、様々な仕事を経験することになります。定期的な部署異動もあり、複数の仕事を経験し、段々役職も責任も高くなっていきます。チームマネージメントや組織の運営に携わる経験も積むことになり、仕事を通じて成長することを目指す人にとっては、派遣社員という道は、もの足りないかもしれません。
契約社員の勤務地は、派遣先で基本異動や転勤はありません。いろんな部署で様々な場所で働きたいと思う人にとっては、契約社員としての働き方は魅力度が低いと言えるでしょう。
派遣社員から正社員になることもあり得ます。いくつかその方法について説明します。
紹介予定派遣とは、派遣先の会社と直接雇用契約を結ぶことを前提に最長半年間の期間を設定して、派遣社員として働くことを指します。派遣会社と派遣先の会社、それぞれが合意すれば、直接雇用契約を結ぶこととなります。紹介予定派遣は、通常の派遣で働くよりも、正社員になれる可能性が高いのも特徴です。
派遣社員として、特定の業界で経験を積み、経験を活かして転職活動を行います。業界経験や、職種経験を求められる、求人も、派遣社員としての経験も生かして、応募が可能です。ただ、派遣社員と正社員では求められるスキル、責任も異なるので、その点も考慮し、正社員として活躍できるスキルや、経験をアピールする準備も必要になってきます。
派遣先での仕事ぶりが評価されたり、長く勤務していたりすると派遣先から、正社員として働くことを打診されるケースもあります。(直接雇用の公募がある場合もあり)転職となるので、派遣会社の担当者と相談して、すすめることをお勧めします。
今回の記事では、新卒での派遣社員のメリット・デメリットについて解説をしてきました。それぞれが送りたいライフスタイルによって、メリット・デメリットがあります。派遣社員として、経験をつんで、正社員になるという方法もあります。派遣社員に対して、デメリットを感じるようであれば、正社員への転職活動を行うこともおすすめです。正社員・派遣社員、それぞれの特徴をしっかりとらえて、自分の選択肢を広げてみましょう。