正社員型派遣は安定してる?メリット・デメリットや特徴を解説

就活準備
2023.05.29
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投稿したユーザー : takasaki

「派遣という働き方は知っているけど、正社員型派遣ってなに?」

「正社員型派遣は安定してる?ありなの?」

と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

派遣と聞くと、不安定というイメージを持つ人も多いと思いますが、それは一般的に登録型派遣のことを指します。

じつは派遣にも働き方は「登録型派遣」「正社員型派遣」の2種類に分かれます。

登録型派遣とは違い、派遣会社に正社員として雇用されるため雇用期間の制限がなく、月収で給与が払われるため、安定しているのが正社員型派遣です。

この記事では正社員型派遣のメリットデメリット、将来性はあるのかについて解説していきますので、これから就活をするみなさんの働き方を見つける参考にしてみてください。

正社員型派遣ってなに?

正社員型派遣の特徴

正社員型派遣は、派遣会社と雇用契約を結んだ正社員のことです。
登録型派遣と同様、派遣先で勤務はしますが、雇用自体は派遣会社先になります。

登録型派遣とは違い、雇用期間に期限を定めないのが大きな特徴です。
「常用型派遣」「無期雇用派遣」とも呼ばれています。

正社員型派遣と登録型派遣との違い

大きな違いは「有期雇用」か「無期雇用」の違いです。

登録型派遣が同じ派遣先で働ける期間が3年までという「3年ルール」が設けられているのに対して、正社員型派遣は雇用期間に定めがありません。 別の派遣先へ出向の指示がない限り、同じ会社で働き続けることも可能です。

また、経歴の部分でも違いがあります。
登録型派遣はあくまで「派遣」の形態になり、履歴書の経歴も派遣扱いとなるため、もし今後転職するとなったときに経歴が評価されない可能性あります。

一方、正社員型派遣は正式な「正社員」扱いとなり、転職する際も履歴書に正社員と書けるため、転職の際に有利になります。

正社員型派遣と正社員との違い

正社員も正社員型派遣も「無期雇用」という点では同類です。
しかし、決定的な違いは「雇用主」にあります。

正社員は勤務先が雇用主であるのに対して、正社員型派遣は雇用主が勤務先ではなく、派遣会社です。
基本的には一定の期間、同じ派遣先で働き続けることができますが、派遣先が契約解除を申し出たら、勤務終了となります。
そうなれば、別の派遣先へ出向になるため、勤務先の安定性には欠けてしまうでしょう。

正社員型派遣といえど、あくまでも指示された派遣先へ出向するという点は頭に入れておく必要があります。

正社員型派遣のメリット

正社員型派遣になったら、具体的にどんなメリットがあるか気になると思います。

ここでは正社員型派遣のメリットを2つ紹介します。

収入が安定

正社員型派遣は、派遣会社の正社員雇用になるため、毎月決まった給与がもらえます。
仮に派遣先が決まっていない待機期間中も雇用契約が結ばれているため、安定した給与を受け取ることができます。

ちなみに待機期間中は、雇用主の派遣会社に出社するか、自宅にていつでも働ける状態で待機するかは派遣会社によって変わる形です。

登録型派遣では常に収入の不安を抱えることになりますが、正社員型派遣であれば収入面の不安は解消できるはずです。

また派遣会社によっては、賞与や昇給の待遇があるケースもあります。
福利厚生、社会保険、雇用保険もあるため安心して働けるはずです。

派遣会社によりますが、退職金が支給されるケースもありますので、派遣会社を選ぶ際にチェックしておくと良いでしょう。

雇用が安定

登録型派遣の仕事では、「契約が切れてしまったらどうしよう」といった不安はつきものです。

正社員型派遣では、登録型派遣で設定される「3年ルール」の決まりはなく、雇用期間の定めはありません。
登録型派遣と比べれば同じ会社で働ける可能性も高く、派遣会社の正社員なので基本的には定年の65歳まで働くことができます。

正社員型派遣のデメリット

正社員のように安定しているメリットがある反面、デメリットもあります。

具体的なデメリットを2つ解説していきます。

希望通りの派遣先に就けないこともある

登録型派遣では応募する仕事を自分で選択することができます。

しかし正社員型派遣では、派遣会社が出向先を指定するので、自由に仕事を選ぶことが出来ません。
これは登録型派遣と比べると大きなデメリットといえるでしょう。

仮に派遣先が決まらなかったとしても、派遣先が決まるまでの待機期間中も派遣会社は給与を支払う必要があります。

したがって、「なるべく早く次の派遣先を見つけたい」と考えているため、希望通りの仕事に就けないことや労働環境の厳しい職場に勤務しなくてはいけなくなるケースもあるでしょう。

登録型派遣ならば職場環境が合わない場合、相談のうえ辞めるという選択肢もあります。
しかし、正社員型派遣の場合は、派遣会社との契約問題や社員としての責任もあり、辞めるハードルは必然的に高くなります。

キャリアアップが望みづらい

雇用期間の制限がないとはいっても働き方は派遣と同じ形態になるため、出向先でのキャリアアップは望みづらいです。

出向先によっては雇用の継続を依頼される可能性もあり、3年を超えて長期で働ける場合もあります。

ただし、必ず保証されているわけでもなく、派遣先の都合で契約が終わってしまう覚悟もしておく必要があるでしょう。

もし、社会に出て着実なキャリアアップや役職に就きたいなら、正社員をおすすめします。

正社員型派遣は大手でも可能?

近年、大企業で派遣社員が活躍している場面も多くなってきました。

年々、企業側も派遣社員の採用数が増え、増加傾向にあります。
多くの企業はコストをいかに削減するかが課題となっており、ボーナスや退職金が必要になる正社員雇用ではなく派遣社員を増やす流れが強まっています。

大手企業も派遣社員の採用は積極的です。
したがって、正社員型派遣という形で自分の希望する企業や職種に近い大手企業へ出向できる可能性は十分にあります。

社会人としての実績やスキルを磨く場としても活用できるので、ポジティブに捉えることができれば貴重な経験になるといえるでしょう。

正社員型派遣の給料相場は?

正社員型派遣の平均月給は、厚生労働省「平成29年派遣労働者実態調査の概況」によると、約23万円前後です。

これは1日8時間、月20日勤務した場合の給与になります。
平均年収にすると約280万円で、正社員の平均年収は約487万円なので、平均比べると低い傾向にあります。
安定しているとはいえ、やはり正社員型派遣でも年収は低いといわざるおえません。

ただしあくまでも平均であり、給与は派遣先によります。
やはり派遣先が大手企業の場合は給与が高くなる傾向もあるようです。

新卒の社会人で正社員型派遣がおすすめな人は?

正社員型派遣は、将来的にやりたい仕事が見つかっていない人にはおすすめです。
また、若い年齢の方が企業側も採用しやすく、仕事の幅は広く選びやすいといえます。

よって、正社員型派遣として様々な職場を経験していく中で、自分が本当にやりたい仕事を見つけることもできるでしょう。

また、企業によっては新卒向けに実施する新人研修の時間が減っているケースも見受けられます。

しかし、正社員型派遣では派遣会社側で新人研修を行なってくれることが多いため、技術研修や必要な知識等を身につけ、さまざまなスキルも身につけることが出来ます。

研修の手厚さや多分野にわたったスキルの習得を求める人には、正社員型派遣はおすすめです。

【結論】正社員型派遣はやめたほうがいい?

正社員型派遣は、正社員と同様に安定した雇用と収入を希望している人に向いている働き方です。

くわえて、正社員のように1つの会社に縛られたくない、様々な職場を経験したい人に正社員型派遣は向いているといえるでしょう。

まずは、自分はどんな働き方をしたいのか、優先順位をつけ就活をすすめてください。

もし正社員型派遣を希望する際は、派遣会社にも「福利厚生が充実している」「仕事の幅が広い」など特性があるので、派遣会社選びも重要です。

研修やサポートが充実していて、多分野のスキルを身につけられるような会社の方が将来性もあると思いますので、より条件の良い派遣会社を探すことをおすすめします。

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