正社員型派遣の収入は?登録型派遣との違いや雇用形態についても解説

就職活動
2023.05.29
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投稿したユーザー : takasaki

「派遣やアルバイトでは心許ない」「安定した収入が得られる会社がいい」とお考えの方は、正社員型派遣という働き方を選んでみるのはいかがでしょうか。


現在、世の中の働き方は多様化が進み、様々な形態での働き方が認められるようになりました。
昔と異なり、新卒者は必ず正社員として就職しなければレールから外れるという概念もなくなり、自らのスキルアップを考えながらやりたい仕事を探すというのも働き方の一つです。

これから新たに社会へと進出する就活生は、理想とする職業に従事しようと考えている方がほとんどだと思います。
ただ、まだ進路に迷っている人やどんな仕事をしたいのか分からず悩んでいる人もいるでしょう。

そこで、今回は選択肢を広げるためにも、正社員型派遣についての詳しく解説していきます。
得られる収入や待遇、メリット・デメリットについても紹介します。

この記事を読むことで正社員型派遣の正しい知識を得ることができ、就職先に迷っている方にとっては新たな働き方の突破口を開くことができるでしょう。

正社員型派遣とはどのような雇用形態?登録型派遣や正社員との違いは?

正社員型派遣とは、派遣会社に正社員として雇用され派遣先の企業で働く形態のことです。
常に雇用されている状態にあることから、乗用型派遣や無期雇用派遣と呼ばれることもあります。

派遣会社が雇用している従業員を、提携している企業へと派遣します。
様々な職種があり、エンジニアなどの技術職から研究職、事務職や経理職、介護などの福祉関係、営業職などが存在します。

多種多様な職業があることから、これまで学んできた専門的な知識や技術力を発揮できるフィールドで働けることが期待できます。
望んでいた職業に正社員として入社できなかった人も、正社員型派遣であれば関われる可能性があります。

登録型派遣との違いは収入の安定度

一般的に派遣と言えば登録型派遣のことを指しています。
登録型派遣の大きな特徴は時給制または日給制が多く、パートやアルバイトと同じような形態のため自由度が高いのですが、安定した収入を得ることは難しいです。

一方、正社員型派遣の雇用形態は正社員という扱いなるになることから、毎月安定した収入を得られます。
仕事をする場所が派遣会社ではなく派遣された先の企業である点は登録型派遣と同じですが、福利厚生や待遇等の面では一般正社員と同じ扱いが受けられます。

正社員との違いは派遣先で働く従業員

正社員とは、その企業で正規に働く従業員のことです。
正社員は基本的に雇用された企業内で、企業で定められたルールの下で仕事を行うのが一般的です。

その一方で正社員型派遣は、派遣会社に正社員として雇用された状態で他企業へ派遣されて働くことになります。
派遣先企業の正社員と同じ仕事をすることが多いですが、自分の所属はあくまで派遣会社になります。

したがって、現場における業務上のルール以外は派遣会社のルールに従って働く形です。

正社員型派遣のメリットとデメリット

正社員型派遣には複数のメリットが存在しますが、もちろんデメリットも存在します。
プラスの面とマイナスの面の両方を知ることによって、より良い選択ができるはずです。

正社員型派遣のメリットは安定の収入と福利厚生!3年ルールもなし!

代表的なメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • ・厚生年金や雇用保険に加入できる
  • ・福利厚生が充実
  • ・社会的な信用も得やすい
  • ・安定した収入が得られる
  • ・派遣先企業の満了後は派遣会社が新たな企業を紹介する
  • ・就業していない期間中も給与は発生
  • ・派遣会社によるが、ボーナスや退職金が出る
  • ・登録型の雇用期間は最大3年ルール、正社員型は無期限

上記の通り、通常の正社員と同様の待遇になるため、安定性が得られるのはメリットです。
また、通常の様々な業種や職場で実績を積めることから経験値を得るには最適と言えます。

正社員型派遣のデメリットは専門職が多く希望を選べないこと

デメリットは以下の点が挙げられます。

  • ・派遣先の企業を選べない
  • ・スキルや適性に合った仕事を提案されるが希望にそぐわないこともある
  • ・専門的な仕事が多く、限定的な業務を任されることもある
  • ・気に入った職場に出会えても契約終了すると続けられない
  • ・派遣先企業で実力を発揮しても役職者になることはない

仕事や派遣先を自由に選べないため、希望とかけ離れた業務を担当する可能性があります。
また、職場内で実績を積んでもキャリアアップは見込めず、役職手当などもありません。

正社員型派遣の収入と待遇は?選んだ理由は何か?

正社員型派遣という働き方を選択している方は大勢いますが、それを選んだのには様々な理由があります。
収入面や仕事の魅力は、一体どういったものなのでしょうか。

詳しく見ていきます。

正社員型派遣の収入について

最も気になる点として「収入面はどうなるのか」という部分が挙げられます。

正社員型派遣は登録型派遣とは異なり、収入に関しては非常に安定しています。
長期休暇などで働いていない期間は収入が滞る登録型に対し、正社員型は月給制なので基本給が変わることはほとんどありません。
ボーナス制度や交通費などもあることから、登録型と比べると年収自体は大幅に上がると考えて良いでしょう。

収入と待遇が登録型派遣と比べて段違いに良い

研究職やエンジニアなど業種は異なりますが、派遣先企業の一般従業員とほぼ同じ水準の収入を期待できます。
ただ大手企業などは役職者ほど収入が高く、就業の期間が長ければ長いほど収入のアップが望めますが、正社員型派遣はあくまで派遣のため、どんなにスキルが認められても昇給することは難しいと言えるでしょう。
それでも、正社員と同じ待遇を得られるのは登録型派遣にはない大きな魅力です。

正社員と同じ収入や待遇でも心に余裕ができる

正社員型派遣は安定した収入が得られ、しっかりした待遇も期待できるので心に余裕が生まれます。
収入が就業した年数と共に上がる正社員は魅力的に思えるかもしれませんが、どんなに嫌なことがあっても簡単に辞めることはできませんし、離職するとまた転職先での経歴は再スタートになります。

その点、正社員型派遣は派遣先企業との契約期間が終了したら別の企業に派遣されることになります。
心の重荷を感じることもなく、長く働くことに不安を感じる人にとってはありがたいシステムです。

正社員型派遣に向いている人と必要となる能力

正社員型派遣で働くのはどんな人が向いているのでしょうか。
また、どのような能力が必要とされるのでしょうか。

それぞれ詳しく見ていきます。

正社員型派遣で働くのが向いている人

正社員型派遣に向いている人は、与えらた仕事を着実に遂行できる真面目さとどんな仕事にも責任感を持てる人が向いています。

また、長い期間働いても自動的に役職が与えられることがないため、出世欲が薄い人もある意味最適な環境といえます。
管理職へ出世してしまうと部下の指導や管理など業務が増えてしまい、自分の時間を割く必要も出てくるため、出世欲が薄い人は正社員型派遣に向いているでしょう。

正社員型派遣で必要となる能力

正社員型派遣はどんな企業に派遣されるのか分からないという側面があるため、最低限のコミュニケーション能力は備えておいた方が良いでしょう。
職場によって雰囲気や環境は大きく異なるため、場所ごとで臨機応変に対応できるコミュニケーション力が必要と考えてください。

くわえて、派遣先によって業界も変化しますので、新しい情報や知識を柔軟に吸収できる対応力も求められるでしょう。

正社員型派遣は収入や待遇の安定性は期待できる

正社員型派遣は一般的な登録型派遣とは異なり、派遣会社の正社員という形で働きます。
さまざまなメリットとデメリットがありますが、就活生にもおすすめできる働き方です。

就活生は自分の将来に本気で悩んでいる人も大勢いることでしょう。
まだ何をどうしたいのかよく分からないと悩んでいる人は、まずはスキルを高めるためにも正社員型派遣に登録してみるというのも良いのではないでしょうか。

収入や待遇の面では、一般企業の正社員と大きな違いはありません。
これからの方向性に悩んでいる人は、心に余裕を持ちながら働くためにも、選択肢の一つとして考えてみてください。

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