旅の経験は「ガクチカ」のエピソードで使える?作成のポイントや留意点を解説

就活準備, 就職活動, エントリーシート, 面接対策
2023.03.27
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投稿したユーザー : agentgate

就職試験の質問項目の定番で「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という問いがあります。いわゆる「ガクチカ」と呼ばれるものです。面接やESでこの質問をすることで、企業は学生自身の特性や、どんな人物かどうかを確認し、企業が求める人材かどうかを測定しています。今回の記事では、就活において重要な「ガクチカ」について、解説をしていきます。今回は「旅行」の経験を魅力的なガクチカ体験として伝えるためのポイントや留意点を
説明します。ぜひ、参考にしてください。

就活における「ガクチカ」とは?

学生時代に力を入れたことは何かを問う「ガクチカ」は就活のESや面接での定番質問のひとつです。企業にとって、「ガクチカ」を聞くことで学生自身の能力や素養、行動特性を確認し、採用するかどうかの判断をします。ガクチカはどんな経験を語っても問題はありません。ただ、ガクチカエピソードを語ることで学生としては、自分自身の強み・特徴を表現することを意識することがポイントです。

ガクチカで語るエピソードとは?

一般的にガクチカと聞くと、サークル活動や、部活動、アルバイト、ボランティアなどを思いうかべる方も多いと思います。学業のことはもちろんですが、趣味のことでも、今回のテーマである旅行経験も含め、基本的にどんな経験を書いても構いません。重要なことは「何をやったか」というより、「その経験の過程や、行動の背景や、どうこなしたか」を表現し、自分の特徴・強みを伝えるということが大切です。

ガクチカを作成する上で、留意点

ガクチカ体験を表現するうえでの留意点として、以下の内容を意識することがあげられます。「どういった目的・目標をもって取り組んだか?」「困難なことがあった時に、どのようにして乗り越えたか?」「乗り越えるためにどんな工夫をしたか?」「経験からどんなことを学んだか?」「集団の中で自分自身がどんな役割を果たしたか?」このような項目を意識し、具体的な自分自身の行動を中心にエピソードを作成します。表現方法として、次の手法でまとめると、伝わりやすいガクチカが作成できます。

PREP法でまとめる

PREP法とは、プレゼンテーションの技法で、それぞれ以下の頭文字をとって表現されたものです。Point(結論)Reason(理由)Example(例)Point(結論)まず、結論を述べ、その後、理由、具体的なエピソードを出すことで、説得力をもたせます。最後に再度、結論を伝えることで、相手に強い印象を残すことが可能になります。

旅行経験をガクチカエピソードで伝える方法

続いて、具体的に旅の経験をガクチカとして使うための、作成ポイントについて以下、解説していきます。

1:旅行を通じて得たことを伝える

旅行の経験を順に説明をしても、アピールにはつながりません。最初に伝えることは旅行の経験を通じて何を学んだか?得たか?という点です。

2:旅行中のトラブルなど、困難を乗り越えた経験を伝える

旅行は非日常の経験です。旅先でトラブルに巻き込まれてしまうこともあることでしょう。こういったトラブルや失敗した出来事を乗り越えた経験を伝えることで、自身の強みのPRにつながることでしょう。

旅行経験のガクチカを通じて伝えるPRポイント

旅行経験のガクチカを語るうえでアピールすべき強みについて、以下解説します。

行動力

旅の目標・目的を達成するために主体的に取り組んだ行動力を表現することができます。例えば、海外旅行の体験で、現地の方に積極的に会話をするという目標を立てて、それに向けて、語学学習に取り組み、結果、旅行先で多くの人と会話することができたということなどをアピールすることが可能でしょう。他にも旅行体験のガクチカでは行動力を伝えるエピソードを豊富に用意することができます。

計画性・企画力

旅行をするうえで、事前に準備をして計画をたてることが一般的でしょう。グループで旅行をするときなど、メンバーの希望・要望を聞き取り、みんなのニーズにあった旅行プランを立てることが求められます。予算や時間的な制約の中で、みんなが納得できるプランを立てるという点で、計画性や、企画力といった強みをアピールすることができるでしょう。

人間関係構築力

旅先などで出会った初対面の人との交流や打ち解けた経験などは、人間関係を構築できるスキルを表現できるエピソードとして活用できます。人間関係を築ける能力は、会社で働く上でも不可欠な能力と言えます。海外旅行で現地の方と打ち解けて仲良くなったり、たまたま旅先の電車の車中で仲良くなったりなど、フレンドリーな素養を表現することができるエピソードとして活用できます。

コミュニケーション能力

人間関係構築力にも通じる能力として、旅先での初対面の人との交流を生む能力という点でコミュニケーション能力をアピールすることも可能です。海外旅行などの違う言語の国での意思疎通が図れたという点などは、異文化コミュニケーションが取れるという意味で、通常のコミュニケーション能力より、高い能力を表現することができるでしょう。現地の人との出会い、コミュニケーションを図った経験は、さらに行動力、積極性という点のアピールにも繋がります。

旅行体験のガクチカの例文紹介

以下、実際、旅行体験のガクチカエピソードの例文を紹介します。ESの作成時や面接試験の際の参考にしてみてください。

例文①:国内の自転車旅行の経験

私が学生時代に力を入れたことは、自転車での国内旅行です。昨年の夏休みに東京から仙台まで自転車で旅行をしました。途中の栃木県内では自転車のチェーンが外れてしまったというトラブルもあり、途中でリタイアしようとも、思いました。修理に立ち寄った地元の自転車屋さんの方に『大変だろうが頑張って。』と言われて、やる気が起きました。この経験後は、積極的に地元の方に話かけて、交流する事を心がけて旅を進めるようになりました。新しい出会いが数多く生まれ、充実した旅行となりました。自分からどんどん積極的に交流することで、コミュニケーション能力と積極性が身についたと思います。

例文②:海外語学研修旅行の経験

私が学生時代に力を入れたことは、2年生の夏休みに行った1か月のオーストラリアでの海外語学研修旅行です。現地での学びを充実させるために1年生の時から英語を継続的に勉強し、2年生の時に、海外語学研修の機会を得ることができました。オーストラリアでは、電車の乗り換えを間違えるなどのハプニングがありました。語学をしっかり学んでいたので、トラブルを解消すべく、周りの人に積極的に話しかけることで、ハプニングを乗り越えることができました。現地での一か月で、語学力も向上しましたが、まだまだ、ただ聞き取れないフレーズなどもあるので、さらに、自分の語学力の向上のために帰国後から現在に至るまで、引き続き語学学習を継続しています。私はこの経験を経て、語学力のさらなる向上を目指し、次回、海外へ旅行をする際には、より多くの現地の人と積極的に話す機会を得ることを目標に語学勉強を続けています。

例文③海外旅行での1人旅

私が学生時代に力を入れたことは大学3年の時に行った1人で言ったドイツ旅行です。
もともとドイツ文化に興味があり、ドイツで本場のドイツ料理やクリスマスマーケットを訪れることが昔からの夢でした。そのためにアルバイトを3つ掛け持ちしたり、現地の人と積極的にコミュニケーションを取ったりしたかったので、大学でドイツ語を選択して、旅行に向けての準備を進めてきました。ようやく行ったドイツでは、本番のドイツ料理やドイツの自然や文化を堪能しました。また、現地で知り合ったドイツ人と、一緒に食事に行く機会も得ることができました。1週間と短い期間でしたが、様々な経験を得ることができた体験でした。

魅力的な「ガクチカ」体験エピソードを用意して、ES・面接で印象に残る自己PRを準備しよう!

今回の記事では、就活における「ガクチカ」エピソードの重要性、作成のポイントを解説しました。今回とりあげた、旅行体験はガクチカ経験のエピソードを作成しやすい体験・経験の一つと言えるでしょう。旅行体験そのものを伝えるというより、その旅行体験・経験から得たことや学んだこと、目標に向かっての過程や成果などを具体的なエピソードを交えてまとめましょう。印象に残るガクチカ体験エピソードをしっかり語り、自分の特徴、強みをしっかり伝えて、志望先の企業の内定獲得にむけて、準備を進めましょう。ぜひ、今回の記事を参考にして就活をすすめていってください。

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