「ガクチカ」のエピソードで「ゼミ」の取り組みを伝えるうえでのポイントを解説!

就活準備, 就職活動, エントリーシート, 面接対策
2023.04.30
1344

投稿したユーザー : agentgate

就職活動の提出書類で記載する「エントリーシート」や、採用面接試験で必ずと言って聞かれる質問に「学生時代に力を入れたことは何ですか?」いわゆる「ガクチカ」があります。
自分が力を入れてきて取り組んだことを伝えることで、自分自身のアピールにもつながります。今回の記事では、「ガクチカ」を伝えるネタとして、学業面、特に「ゼミ」での経験を語る上でのポイントについて、解説をします。ぜひ、「ガクチカ」を作成する上での参考にしてください。

どうして就活で「ガクチカ」の質問がされるのか?

いわゆる「ガクチカ」が就職の採用試験で問われる理由を採用側の視点から説明します。この質問の回答を聞くことで、採用する企業は志望者の人柄や、能力、行動特性を確認します。就活生にとって直近の学生時代に、どんな取り組みを特に力をいれて取り組んだのか?そのことを聞くことで、その人の価値観や、特徴、を把握します。

「ガクチカ」を語る主なエピソード例

ガクチカを語る上で、主なエピソードとして、以下の経験が挙げられます。

・学業面

ゼミナール・講義・資格勉強・卒論・研究室・留学

・学業以外の課外活動

サークル・部活・アルバイト・ボランティア

・その他

趣味・特技

エントリーシートによっては、それぞれ、学業面で、学業面以外でというようにそれぞれのガクチカを問うというパターンもあります。

「ガクチカ」をまとめる上で気を付けるポイント!

自分の経験・体験を語る「ガクチカ」をまとめる上でのポイントを解説します。単純に力を入れたことの事実のみを伝えるだけでは、自分のことを伝えることができません。採用試験の質問であるということは、「ガクチカ」そのものというより、「ガクチカ」を通じて、就活生自身の人柄や特徴を知りたいのです。「ガクチカ」エピシードに現れる自分の強み・特徴がうまく伝わる内容であることを意識しましょう。

「ガクチカ」をまとめるのに有効な「型」〜P R E P法

「ガクチカ」をまとめる際に、有効な方法として、プレゼンテーションの手法の一つでもあるP R E P法があります。まず、自分が伝えたい一番のポイント(結論・趣旨)を最初に伝えます。その後、その主張の理由・根拠を続け、具体的な例で理由を補完します。最後に改めて、自分の主張・ポイントを伝えて、まとめます。(PREPとは、1:Point(結論)2:Reason(理由・根拠)3:Exampl(例)4:Point(結論・提案)の英単語の頭文字を表現します。)このP R E P法を身につけると、面接の場面でも自分のことを端的に伝えることができるようになります。

「ガクチカ」でゼミナールについて伝える時の留意点

「ガクチカ」で語るネタとして、代表的なものの一つ、「学業面」の中のゼミナールについて、どんな点に気を付けてまとめれば良いかを解説します。

・ゼミのテーマはわかりやすく端的に

ゼミナールを始め、研究や専攻分野を伝える時には、専門用語をあまり使わずに、わかりやすい表現を意識しましょう。研究テーマを長々と説明していますと、研究自身の説明になってしまい、自分自身のことを表現することが弱くなってしまいます。研究・専攻テーマ自身というより、ゼミナールでの活動を通じて、自分がどう変化・成長したか、何を学んだかということを表現することが重要です。

・研究内容自体ではなく、研究・調査過程にフォーカスして伝える。

「ガクチカ」でゼミナール活動について取り上げる場合、ゼミナールでの活動の目的・目標を達成するための自分自身の具体的な行動を中心にエピソードをまとめましょう。ゼミでのフィールドワーク調査をする上で、自分自身が工夫したことや。メンバーとの議論をリードして、内容を深めたといった経験など、自身の行動を中心に、特徴・強みが表現できる内容にまとめることを意識しましょう。

・志望する企業においてゼミナールで学んだこと・得たことがどのように活かされるかを意識する

ゼミナールでは専門的なテーマで研究・調査を進めます。自分の興味・関心でテーマを選ぶので主体的な「ガクチカ」体験として、語りやすいテーマと言えるでしょう。自分の強み・特徴を伝えるエピソードと同様、志望動機や、入社後に、携わりたい分野に関してのアピールのネタとしても活用できます。ゼミナールで学んだ専門的な研究(経営学部や経済学部では市場調査やマーケティング、工学部であれば、テクノロジーなど専門的な技術分野など・・)を入社後にどのように活かせるという自己P Rも意識してまとめましょう。

ゼミナール活動を「ガクチカ」エピソードとして表現する際の例文

以下、いくつかのパターンで、ゼミナールの活動をガクチカとしてまとめる際のエピソード例を紹介します。

例文①:経済学・経営学系

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミナールでのマーケティング調査です。ゼミメンバーと共同で約半年間にわたって、商品のプロモーションの効果と利用動向などの市場調査を行いました。街頭でのヒアリングでは、ゼミのメンバーで手分けして世代ごとに合計800名にインタビューを行い、精度の高い分析を進めるためのサンプル数の確保に成功しました。私は、この調査では主に統計ソフトを使っての分析と、分析を通して仮説を提示する役割を担いました。私が示した仮説をゼミ生と指導教授と検証を繰り返し、結論を導くことができました。本調査は商品を展開している企業との共同調査で、実際の企業のマーケティング活動に活用される実践的な内容でした。

例文②:文学部系

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミナールでの研究発表活動です。私のゼミナールでは、19世紀のイギリス文学をテーマに、毎回、各自、割り振られた箇所の英語文献を購読し、自分なりの解釈を発表する形式で行われています。私は、英語に苦手意識を持っていたので、文献購読は最初、とても苦労しました。ゼミナールでの研究を深めるために、英語力を向上しようと思い、大学の講義以外にも、英語学習を進め、担当の文献以外も含め、多くの英語文献を読み込むことに特に力を入れました。また、イギリスの文学を通じて文化面での理解を深めるために英国の歴史なども学ぶことで、自分の担当する研究発表で、納得のいくプレゼンテーションを行うことができました。指導教授にもよく調べられていて、良い発表だったとお褒めの言葉をいただきました。

例文③ 社会学部・政治学系(フィールドワークなどにに力を入れた経験)

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミナール活動で取り組んだフィールドワークです。この取り組みは、行政と共同した、地域活性化のためのイベントにゼミナールとして参加したものです。期間は約半年間、私のグループでは自治体が抱える課題を取り上げ、課題解決のための複数の企画案を出して、自治体の職員の方へ提案しました。しかし、予算や各種規制などの関係で実現可能性が低いと、自治体の職員の方から、指摘・指導を受け、実現に向けてさらに調査を進め、企画案を練り直すことを重ねました。地域を活性するためには、さまざまな切り口があり、私たちは、観光産業の活性化に向けて、地元の特産品である「海産物・海の幸」を活かした企画を中心に、メンバーや自治体の方、さらには観光協会の方の意見交換も行い、具体的な企画案を作成しました。実際、漁港や、魚市場、食品加工工場を視察させていただき、現状の観光素材に関しての調査を徹底的に行うことで、実行可能な企画案を提案し、採用に至りました。自治体の職員の方からもいいアイデアだと言われ、実際の政策にも反映いただけることに至りました。

例文④ 工学部系

私が学生時代に力を入れたことは、ゼミナール活動で取り組んだ、建築模型制作です。実際の駅前開発の企画・計画をたて、その完成図の模型をゼミナールのメンバーで協力して、完成させました。計画段階で、メンバー間で意見が割れ、一つの意見にまとめるのが大変でしたが、私は、メンバー間の調整役として、皆の意見のメリット・デメリットの比較検討を進め、最終的にはメンバー全員が納得した企画をまとめることができました。メンバーの考えがまとまったあとは、スムーズに制作に取り組むことができ、指導教授にも、良い計画であるとお褒めのことばをいただきました。

ゼミ活動に関しての「ガクチカ」をまとめて、自分らしさが伝わるような自己P Rができるように準備を進めよう

今回は、就活におけるゼミナールでの「ガクチカ」エピソードの作成ポイント・注意すべき点、具体例を解説しました。学業は学生の本分です。ゼミナール活動での学びそのもの自体をただ、説明・伝えるのではなく、ゼミナール活動・研究・調査から学んだこと、得たことを、それを実際、働く上でどのように活用するかといったことを意識して、具体的なエピソードを交えてまとめましょう。

自分らしさをしっかり表現できるガクチカ体験エピソードをしっかりまとめ、自分の特徴、強みをしっかり伝えて、志望先企業の内定獲得を目指しましょう!今回の記事を参考にして今後の就活活動、ぜひ頑張って取り組んでください。

この記事を友達におしえる!

タイトルとURLをコピーする