投稿したユーザー : motegi
ゲームを制作・開発する職業を総称して呼ばれる「ゲームクリエイター」。
一口に「ゲーム」と言っても、家庭用ゲーム機からスマートフォン、パソコンのゲームなど多種多様です。
ゲームは世界的にもブームが起きているジャンルで、人気業界の1つとして注目を集めています。
ゲーム業界の職種について紹介するとともに、向いている人の特徴まで解説していきます。
ゲーム業界の仕事に興味がある人は、この記事をぜひ参考にしてみてください。
年々、盛り上がりをみせるゲーム業界。
ゲーム機自体の進化も合わさり、老若男女問わずゲームユーザーは増える一方です。
まずは、ゲーム業界の現状と未来を確認しておきます。
2019年以降のコロナ禍においては、「巣ごもり需要」でゲームの人気が高まり、家庭用ゲーム機も大きく販売数を伸ばしました。その後、世界的な半導体不足によりゲーム機の供給不足が発生していますが、勢いが衰える様子はありません。
2022年モバイルゲームは世界の年間支出の60%を超える市場シェアを獲得し、家庭用ゲーム機の3.2倍の規模に成長する程です。
海外を中心としたeスポーツの盛り上がりも含め、もはやゲームというジャンルはライフスタイルの一部として受け入れられ、市場規模はますます広がる予想となっています。
日本に限って言えば、現状はエンジニア人材の不足、モバイルゲームのマンネリ化、少子化などの課題を抱えています。
とはいえ、海外のマーケットも視野に入れた作品の制作、高い技術力と柔軟な発想力を持つ人材の発掘など課題を解決していくことで、新たなニーズも掘り起こせると期待されています。
今後、VR/AR、メタバースなど新しい技術によって、さらに没入感が高まり、まるで実写のような革新的なゲームが開発されるかもしれません。
技術の発展は、ゲームのみならず、人類の生活を変えてしまう可能性をも秘めているため、ゲーム業界がもつポテンシャルは計り知れません。
それでは、ゲーム業界における職種を細かく解説していきます。
職種の数は豊富にあるため、自分の資質と合わせて選択していくとよいでしょう。
市場のニーズなどを調査して、新作ゲームの企画・立案を行う仕事です。
企画が通ったら仕様書を作成し、プログラマーなどに開発を依頼。プロジェクトのスケジュール管理を行います。
自分の考えを伝えるためのプレゼン能力や、ゲームをヒットさせるための企画力などが必要となります。
プランナーやプログラマーなど多くのスタッフをまとめて、ゲーム制作の現場を指揮・監督する仕事です。
プロデューサーの決定に沿った作品を完成させるために、スケジュール管理、スタッフへのアドバイスなどを行います。
スタッフの動きを把握して、時にはサポートを行うなど、チームを取りまとめる能力が大事です。
ゲームの企画から完成までの全体的な管理・運営を行う重要な仕事です。
予算配分、スタッフ配置まで全責任を負うため、プランナーやディレクターの経験を経てからステップアップします。
社内外、多数の人と関わり総指揮的な役割となるため、コミュニケーション能力が重要になります。
ゲームのキャラクターを動かしたり効果音を鳴らすなど、実際にプレイヤーが遊べるように、開発言語を使いプログラムを組んで構築していく仕事です。
時には納期に間に合わせるために、徹夜もいとわないなどハードワークではありますが、創作する喜びを感じられる「職人的」な仕事です。
開発中のゲームに、プログラムの不具合(バグ)が無いかを見つけて修正する仕事です。
一般のプレイヤーが想定しない操作など、テストプレイを何度も繰り返し行うため、忍耐力が必要です。
また、ゲームの難易度チェックなどを行う場合もあります。
ゲームの中に登場するキャラクターをデザインする仕事です。
企画で設定されたゲームの世界観に沿うようなキャラクターを作り上げ、物語を盛り上げます。
ゲームによって2D、3Dのデザインが必要になり、対応するデザイン制作ソフトも習熟しなくてはいけません。
魅力的なキャラクターを生み出せる柔軟な発想力も必要です。
企画のコンセプトに合ったストーリー、キャラクターのセリフなどゲームの脚本・台本作りの仕事です。
プランナー、ディレクターなど、さまざまな職種の人と協力して作り上げます。
プレイヤーに夢中になってもらうため、シナリオの面白さは欠かせないものになります。
デザイナーやディレクターの企画書に従い、ゲーム全体を通しての音楽的な構成を考える仕事です。
ドラマチックなシーンを盛り上げるのに必要なサウンドや効果音で、プレイヤーに感動を届けてくれます。
限られた制作期間の中で、多彩な音楽を作り出せる手腕が求められます。
ゲーム業界に向いている人の特徴を3つ紹介していきます。
ゲーム制作といえば、パソコンに向かって黙々と作業しているというイメージです。しかし、一つのゲームを作り上げるためには、数十人から100人規模の専門家が協力して行います。
そのためには、自分の意見をしっかりと言えるほか、さまざまな意見も聞き入れるコミュニケーション能力が必要となります。
また、一つの物を作り上げていく中で、時に相手と意見が相違する可能性もあるため、コミュニケーションを取りながらお互いの意見を調整する力も必要でしょう。
ゲームを作り上げるためには各専門家と話し合う場も多いので、プログラミングスキルはもちろん、デザインソフトを使いこなせるなど、専門的な技術の理解も不可欠です。
ただし、仕事を進めていく中で、これまで未知の領域だった分野に触れることもあります。新しい技術を習熟するために、前向きな気持ちで勉強する努力が大切です。
何度もやり直しや修正があり、忍耐強さ、強い意志が必要になります。
また、新しいことに興味を持ちチャレンジしていく好奇心の強さ、常識にとらわれない柔軟な考え、広い視野と高い感度などを持つクリエイティブな人材が向いています。
ゲーム業界は、ゲームを制作する各分野の専門家が集まって、完成させます。
その職種はとても幅広く、さまざまな分野の仕事があるため、職種研究を進める中で各特徴を理解しておくようにしましょう。
専門分野の基本的な知識は求められますが、クリエイティブな仕事はやりがいがあります。
ゲーム業界の多彩な職種の中には、自分の好きな分野、得意な分野のジャンルがあるかも知れません。
ぜひ、職種研究を参考にして、憧れの業界で希望の仕事を見つけてください。