投稿したユーザー : agentgate
就職活動で志望先を検討する時に、業種・業界研究と合わせて、大手か、ベンチャーかといった軸で検討される方も多くいます。
ITやゲーム業界などは新しいベンチャー企業も多く存在し、ゲーム業界を就職先として検討されている方にとって、新卒でもベンチャーは採用してくれるかといった不安に思う方も少なくないでしょう。
今回の記事では、ゲーム業界におけるベンチャーの特徴や、求められる人物像などを解説していきます。企業選びの参考にしてください。
まず、ゲーム業界の昨今の状況について解説します。変化の激しい業界なので、最新の動向を把握しておきましょう。
コロナ禍による外出自粛の影響で「巣篭もり」の時間が増えゲームをする時間が多くなり、ゲーム業界前提で需要が拡大されました。「Nintendo Switch」が在庫切れになるなど、ハードウェアも需要が高騰し、さらにスマートフォンなどのゲームアプリや無料のソーシャルゲームを楽しむ人などが増加しました。
コロナ禍でYouTubeを楽しむ人もふえ、その中の人気コンテンツとしてゲーム実況があります。ゲーム実況を楽しむ人が増えていることもゲーム業界にとっての追い風と言えます。
現在のゲーム市場を牽引しているのはスマートフォンなどでプレイできるゲームアプリと言えるでしょう。現在のゲーム市場は約2兆円で、そのうちのゲームアプリの市場は約1兆300億円と79.2%を占めます。(2021年国内市場)ゲームアプリの大ヒットとして「ウマ娘 プリティダービー」があげられます。ウマ娘をやるために他のゲームアプリから乗り換えたユーザーも多数、存在します。
スマートフォンの普及やIot技術の進展により、オンライン上で離れている人同士がつながってコミュニケーションを取ることができるオンラインゲームが主流となりました。コロナ禍において、直接的な接触機会が減る中でも、オンライン上でゲームを通じての交流が盛んに行われ、もはや、ゲームはひとりでやるものではなく、多くの人と協力して行うゲームへと変化したと言えるでしょう。純粋にゲームを楽しむということに加えてコミュニケーションツールとしての可能性も広がっています。
変化の激しいゲーム業界では、大手企業の他にも数多くのベンチャー企業が誕生しています。ここでは、そんなゲーム業界におけるベンチャーの特徴について紹介します。
多くのゲーム業界のベンチャー企業は、オンラインゲームや、ゲームアプリなど様々なプラットフォーム上で革新的なゲームコンテンツを開発・創造しています。今までにない独創性的なサービス、コンテンツを次々と開発、提供し、メガヒットを生み出すベンチャーも少なくありません。
ベンチャーでは、革新的なサービス、コンテンツを生み出す上で、スピード感が求められます。そのため、各人に与えられる業務内容の範囲が広いというのが特徴です。一人で複数の役割をこなすことで業務的にハードではありますが、自分の判断で業務を進められるという自由度が高い仕事が多いというのが特徴です。
ベンチャーでは、年功序列ではなく実力主義の評価制度を採用している企業が多い傾向にあります。若くして、プロジェクトリーダーなどに抜擢されることも多く、成果を出せば、経験年数に関係なく、評価されます。
続いて、ゲーム業界のベンチャー企業にある主な職種について紹介します。一人で複数の役割をこなすということも多くあり、様々な職種を経験するのもベンチャーの特徴です。
企画職はその名の通りゲームの企画を考える職種。プロデューサーやディレクターなどが当てはまります。ゲームコンテンツやサービスの概要、ターゲット、コンセプトなどトータルでゲーム開発の企画を立案する花形な職種の一つと言えます。
その他の企業と同じく、自社の商品やサービスを売り込むのは営業職の役割です。ゲーム関連のメディアへ売り込んだり、PR計画などを作成し、イベントなども実施します。面白いゲームだとして効果的な営業活動を実施しないとヒットに繋がりません。
ゲームの元を作成するのがエンジニアの役割。エンジニアには2種類あります。フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアです。フロントエンドとはユーザーが直接触れるアプリやWEBサイトを指します。この部分の開発を担当するのがフロントエンドエンジニアです。サーバーサイドはサーバーの動作を組み上げるエンジニアでオンラインゲームなどのゲームアプリ開発に欠かせない役割と言えます。
ゲームのデザインを考えるのがデザイナーです。キャラクターデザインや各種グラフィックなどを担当しています。スマートフォンアプリゲームはキャラクターデザインが重要になっており、実力のあるデザイナーだと、高い報酬を得ることも可能です。
ゲーム業界においても、総務や経理、人事などの事務職も存在します。エンジニアやデザイナーなどは業務委託をする場合もあり、そのような契約管理など庶務業務も多く発生します。現場がしっかり業務を担えるようにするのが、バックオフィス系職種の役割です。
ここではゲーム業界の代表的なメガベンチャー企業について紹介します。メガベンチャーとは、ベンチャー企業から成長して、規模が大きくなった企業。特に、ゲーム業界におけるベンチャーにはメガベンチャーも数多くあり、日本経済を牽引している企業も多数存在しています。皆さんも利用しているゲームサービスなどを提供している有名企業ばかりです。
各社インターンシップも募集しており、1Dayインターンシップ、職場体験の長期インターンシップなど様々な形式で実施しています。インターンシップではゲームコンテンツの企画会議や、実際のゲーム制作の補助などが体験できます。
横浜DeNAベイスターズを子会社に持つ、ゲーム業界のメガベンチャーです。スマートフォン用のゲームアプリの開発・配信が主な事業です。主な運営サービスとしてMobage、ポケモンマスターズEXなどがあります。ベイスターズ以外にもバスケットボールチームや、Jリーグチームなども所有しており、ゲーム以外にも多角的に事業を拡大を進めています。
ゲーム以外にもメディア、インターネット広告事業など多岐に渡って事業展開をしています。ゲーム分野ではスマートフォンアプリゲームの開発・配信をメインで行っています。大ヒットゲーム「ウマ娘」を手がけたCygamesは関連子会社です。
創業当初は、SNSサービスの「mixi」の運営が主な事業でしたが、現在はゲームを中心としたデジタルエンターテイメント事業が売り上げの大半を締めています。特に「モンスターストライク」(通称:モンスト)の大ヒットを契機にゲーム事業を急拡大させていきました。JリーグのFC東京の経営にも参画してます。
続いて、ゲーム業界のベンチャー企業で活躍できる人の特徴について解説します。
ゲーム開発を行う上でプログラミングスキルの高さはとても重要です。エンジニアとして直接的に関わるということもそうですが、プログラミング的な思考ができる人もゲームを企画・開発において求められます。
革新的なサービスやコンテンツを開発するゲーム業界のベンチャーでは、新しいことに挑戦できる人材が求められます。過去の慣習や、既存のやり方とは違うことにチャレンジできる人は活躍できる可能性が高いと言えるでしょう。
今までにないサービス・コンテンツを生み出す、ゲーム業界のベンチャーでは豊富なアイデアが出せる創造性が求められます。数多くのアイデアを量産することで、ヒットにつながるゲームが誕生することができます。
今回の記事ではゲーム業界におけるベンチャー企業について解説しました。変化の激しい業界で、急成長したベンチャーも多くあります。大手・メガベンチャー以外にも創業まもないベンチャーも含め、幅広く企業研究をすることで、就職活動の幅も広がることでしょう。ぜひ、ゲーム業界志望の方は、ベンチャーも含め、多くの企業研究を進めてください。きっと、自分にあった企業が見つかることでしょう。