医療系業界のインターンシップの種類や職種・参加するメリットを解説

就活準備, 就職活動, インターンシップ, 企業研究
2022.12.30
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投稿したユーザー : shigehiko21

医療業界と聞いて、どんなイメージをみなさんお持ちでしょうか?病院やお医者さん、看護師さんなど専門的な職種、業種を想像される方が多いことでしょう。医療系の業界は病院以外にも働く場所が多々あり、医療系学部・大学院以外を卒業された方でも就職先として選択される方も多いです。今回の記事では、主な医療系業界のインターンシップ(医療系の専門職以外でも働けるインターンシップも合わせて)の内容や、選考に通るコツなどについてなどをまとめました。これから医療系業界のインターンシップ参加を検討されている方、ぜひ参考にしてください。

医療系業界の業種について

一口に医療業界といっても様々な業種が存在します。まずは、医療系業界の業種について紹介していきます。関連業界も含め、幅広くチェックすることをおすすめします。

医療機関(病院・クリニック)

病院やクリニックなどの医療機関における職種としては以下があげられます。医者・看護師・理学療法士・作業療法士・薬剤師・・専門的な職種が中心ですが、会計・事務業務を担当する医療事務、総務や庶務、施設管理などの病院運営を担う職員なども存在します。

製薬業界

製薬業界では、医薬品を製造・販売する仕事をおこなっています。製薬の改良や新薬などの研究開発も重要な業務です。医療用医薬品にとどまらずジェネリック医薬品を推進するメーカーもあれば、一般用医薬品に力をいれるメーカーもあります。

医療機器業界

医療機器業界とは、診察や治療、手術といった医療行為で使われる機器を開発・製造し、医療機関に販売している業界です。製品の開発から、病院への営業活動なども行います。

医療系業界の特徴的な職種を解説

インターンシップに参加するにあたって業種の研究も大切ですが、職種内容の確認も重要です。職種ごとにインターンシップを募集してる会社もあるので、参加するインターンの募集職種が、どんなものかを確認する必要があります。ここでは、医療系業界の主な職種の業務内容について、具体的に解説します。

医療機器メーカーの営業職

医療機器メーカーの営業は、医療にかかわる機器や装置を取り扱います。医療機関を訪問して医療機器を販売します。取り扱う機器は、MRIやCTなどの大型機器から、ペースメーカー、血圧測定機器、などの小型機器、消耗品まで様々あります。販売だけではなく、購入した医療機関に対しての操作に関してのサポートやアフターフォローなども担当します。特殊な医療機器の場合は、手術現場に立ち会って機械操作を行うこともあるほか、アドバイスを求められることもあります。高い専門知識も求められる点という意味で、他の業種の営業職にはない特徴・魅力と言えます。

メドテック業界の技術職

メドテックとは、医療(medical)×テクノロジー(technology)を合わせた造語です。医療分野で活用されるIT技術そのものや、ITによって医療を変革しようとする概念を指します。メドテックが扱う主な分野として、AI診断やWEBシステムを活用した遠隔診療、電子カルテの共有、ロボット技術を活用した手術などが挙げられます。少子高齢化社会がますます進む日本において、メドテックを扱う企業は成長する可能性が高いと言えるでしょう。工学系の学部・大学院出身の方など、技術職として医療系分野でメドテックを扱うという選択肢もおすすめです。(関連する用語として、フェムテックというサービスも生まれていいます。女性のライフステージに関する様々な課題を解決できる製品やサービスで、2025年までに5兆円規模の市場になると言われています。)

医療サービスの広報

医療機関やクリニックにも広報・PRは必要です。医療機関のPRは様々な側面があり、一般的な企業のPR方法とは、異なります。病院が提供する医療サービスは、とても見えにくいという特徴があり、提供する医療サービスは企業の商品のように目に見えるものではありません。院外の人々にとって具体的なイメージがつきにくいのです。その見えにくい医療サービスを様々な広告媒体を活用し、わかりやすくPRを担当するのが医療サービスにおける広報職です。病院経営にとって、目立たないですが、重要な職種の一つと言えるでしょう。

医療事務

医療事務は医療機関・クリニックなどの受付・会計・診療報酬請求業務が主な業務です。病院やクリニックなどの医療機関で患者様の応対をするだけでなく、医療費の計算では正確性やスピーディな処理能力が求められます。

製薬会社の営業職(MR)

製薬会社の営業担当者はMR(メディカル・レプリゼンタティブ)と呼ばれています。MRの主な業務は、 医薬品に関する情報を医師などの医療従事者へ提供し、医薬品の適正な使用を促進することです。 合わせて、MRは自社製品を広く普及させるという目的もあるため、薬品の効能や安全性を詳しく説明できるだけの専門的な知識が求められます。医薬品を扱う業務というと薬学や化学系を学んだ理系出身者が求められるイメージがありますが、MRとして働いている人の多くは文系出身者です。入社してから、研修や業務を通じて、専門的な知識を習得していきます。

最近注目が高まっている医療ベンチャーとは?

今後も少子高齢化が進み、医療系業界でも新しいベンチャー企業が台頭しております。ここでは、最近、注目が高まっている医療ベンチャーについて紹介します。医療ベンチャーとは、最新の医療技術やITテクノロジー研究成果などを駆使し、医療分野(製薬・医療機器・バイオ分野)において、革新的な製品やサービスを開発する企業です。主に台頭している分野について以下、紹介します。

診断や治療の場面

新しい診断機器や診断方法、治療法の研究・開発を行います。具体的にはオンライン診療サービスや、電子カルテの活用などICT・IoT技術を駆使し、効率的な診療が行えるよう提案します。コロナ禍において、多くのIT系医療ベンチャーがこの分野の研究・開発を進めています。

ヘルスケア分野

ヘルスケア分野は予防医学とも呼ばれ、そもそも病気にならないためには、どのような対策を取ったら良いかなど、情報提供や健康を維持するためのアプリケーションの制作・各種サービスの開発などを医療系ベンチャー企業は行っています。エンドユーザー向けのサービスの提供だけではなく、医療従事者(医者や保健師)同士のネットワークの構築や情報提供のシステム・サービスを運営する企業もあります。

研究・開発分野

新しいウイルスの出現などに対する、新薬や新治療法の研究・開発にも、医療系ベンチャー企業が多く貢献しています。医療機関で医師として診療や治療に関わるだけではなく、実際の診療や治療で使われるシステムや情報、新しい治療法や薬剤を作り出す役割を担っているのが医療業界のベンチャー企業の役割と言えます。

医学生ならどのインターンに参加すべき?

医学部生の進路としては、医師免許を取得し、病院での勤務をする方などが多いでしょう。医学部の学生のうちにインターンとして参加するなら、どんなインターンがいいかを解説します。

行政系インターン(厚生労働省・医療系技官)

医学部系の方におすすめのインターンは行政系のインターンシップです。医療分野を管轄する厚生労働省で、日本の医療政策に関してのワークショップを受けたり、医療系技官(官僚)の説明を聞くことで日本の医療行政を学ぶことができます。今後、医療分野で働くにあたって、多くの知識を得る機会となるでしょう。

医療系のインターンシップに参加するメリット

インターンシップに参加する利点・メリットは複数あります。以下、いくつか紹介します。

仕事の理解が深まる

医療系業界の実際の仕事内容は、開発や製造、営業、研究、など様々な種類があります。インターンシップ中に様々な仕事を経験することによって、業務内容を把握し、その会社や業務理解も深まり、今まで意識していなかった職種を発見することが可能となります。

視野が広がる

今まで医療系業界についてあまり視野に入れていなかった、医学部系以外の方など志望先の選択肢を増やせるという点もメリットと言えるでしょう。

自分をPRできる

特に期間の長いインターンシップだと、期間中、自分の強み・良さなどをアピールすることができます。意欲的に取り組むことで、採用担当者へ自分のことを覚えてもらうことで本選考の際にも有利になることもあるでしょう。

まとめ~インターンシップに参加して医療業界の理解を深めよう

医療系業界というと医学部などの医療系学部のかたが目指す業種と思われがちですが、実際、働いてる人は、文系など、医学部以外の方も多くいらっしゃいます。特にIT技術などを活用した医療ベンチャーなど、文系・理数系と様々な学部の方がチャレンジできる業界とも言えます。

業界研究という意味でも積極的にインターンシップに参加して、医療分野の様々な実務経験を積みましょう。インターンシップに参加して、業界のことをしっかり理解して、医療系業界への第一歩を踏み出しましょう。

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