Web系ベンチャーへの就職はやめるべき?ベンチー向きの人とは

ベンチャー
2023.03.29
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投稿したユーザー : takasaki

「ベンチャー企業はやめておいた方がよい」

「環境や教育体制の整った大手企業に行くべきだ」

と唱える人は多く、就活の方向性に悩んでいる人も多いはず。

近年は新卒就活生の意識は少しづつ変わってきており、ベンチャー企業への就職や自ら起業する人も増えています。

例えば、経済産業省が2020年5月に実施した「令和元年度大学発ベンチャー実態等調査」によりますと、起業する大学生は年々増加傾向にあることが伺えます。

この記事では、新卒就活生がWeb系ベンチャーへの就職を考えた際、どのように判断するべきなのかについて、わかりやすく説明していきます。

ベンチャー企業と中小企業との違い

ベンチャー企業と中小企業の特徴は、当然同じではありません。
中小企業とは、既に世の中に確立されているビジネスモデルに基づいて事業を行っている、規模が小さい企業のことを指しています。

一方でベンチャー企業とは、今までにはない新しいビジネスモデルを世の中に作り上げ、拡大していくことを目的とした企業のことを指しており、規模の大小は関係ありません。

そこでこの記事では、以下4つの条件を満たしている企業をベンチャー企業であると定義して、Web系ベンチャー企業に向いている人の特性を考えていきます。

  • ・今までにない新しい分野で事業をスタートする
  • ・ビジネスモデルに独自性・革新性・創造性がある
  • ・事業や世界観を拡大したいという意志がある
  • ・起業されてからの期間が短い

Web業界自体がベンチャーである

日本にIT産業が誕生したのは1960年代であり、既に50年以上が経過していますが、Web業界は1990年代後半に始まったIT革命以降ですので、まだまだ歴史の浅い業界です。

特にSNSやECサイトなどのBtoCの事業は急成長している分野であり、業界全体がベンチャー企業の条件を満たしています。
つまり、業界全体がベンチャーであるとも言えるわけです。

Web系ベンチャー企業に向いている人は?

そもそもWeb系ベンチャー企業は3つに分類することができ、向いている人のタイプはそれぞれ少しづつ違っています。
就活をする際には、自分がどの分類に向いているのかを考えて検討すると良いでしょう。

ここからはタイプ別分けて、向いている人の特徴について解説していきます。

Web系アーリーベンチャー

言葉のとおり、創業して間もない時期のベンチャー企業であり、スタートアップベンチャーとも表現されます。

創業直後で業績や実績がなく、これからビジネスモデルを確立させていく段階ですので、会社の運営が資金調達でまかなわれているケースがほとんどです。
したがって、出資状況や資本金の規模をみることで企業の安定度を図ることができます。

向いている人の特徴は、事業を大きくしていく必要性があるので何事も果敢に挑戦できる人物です

Web系ミドルベンチャー

明確な基準があるわけではないですが、事業が軌道に乗り始め、社員数が100人以上、売上高30億円以上の規模に到達したベンチャー企業を指すことが多いです。

軸となる収益源が確立しており、事業拡大の道すじが見えているがゆえに、課題や改善点も具体化しているため、対処に追われワードワークになりやすい傾向にあります。
また、事業拡大のために急激に人を増やすフェーズですので、社歴の浅い社員が多く、社内環境が混沌となるケースも多いようです。

「創業者のカリスマ性からビジネスモデルの優位性へ」「集団から組織へ」と社内体制が大きく変わる時期でもあります。

向いている人の特徴は、一つの目標に向かってハードワークをいとわず、自ら組織作りに参加できる人です。

Web系メガベンチャー

メガベンチャーとは、自分たちが手掛けた事業が新しい価値観や市場を生み出した結果として、社員数が1,000人以上を越え、上場を果たした企業を指しています。

日本では楽天やDeNA、サイバーエージェントなど、海外ではGoogleやAmazon、Metaなどが代表的な例となります。
まだまだ急成長を遂げている産業ですのでベンチャーと呼ばれていますが、いわゆる大企業と考えてよいでしょう。

Web業界のメガベンチャーと、他業界の大手企業との違いは以下の内容になります。

  • ・年功序列よりも成果主義の傾向が強い
  • ・新しいことにチャレンジできる雰囲気や制度がある
  • ・新しい制度を取り入れようとする価値観がある
  • ・意欲の高い人材が集まっている


Web系メガベンチャーは、たとえ規模が大きかったとしても、ベンチャー企業に求められる素養が備わっていないと、社内で埋没してしまいますので注意してください。

新卒からWeb系ベンチャー企業を目指すべき人とは

新卒からWeb系ベンチャー企業を目指すべき人はどのような人なのでしょうか。
もう少し詳しくみていきます。

お金を稼ぐことに貪欲

Web業界は少ない資本でも事業をスタートすることができ、お金を生み出すようになるまでの期間も他の業界と比べると短いことが特徴です。

新しい世界を創造するという、Web業界全体が持っている大きな目標のためには、その原資となるお金が必要です。
そのお金は自分で稼ぐものであって、他の人が稼いでくれるものではないということがWeb業界の特徴でもあります。

そういったシビアな考えをもつ社員が、Web系ベンチャー企業では早く大きく成長することができます。

裁量権を早く獲得したい人

「ベンチャー企業には大手企業にはない裁量権がある」「Web業界は若い社員が裁量権を持っている」と年功序列型ではなく、実力主義の一面があります。

結果として実績を残すのはもちろんのこと、周囲から信頼を獲得すれば、大手では想像つかないようなスピードで裁量権を持つのも可能です。

裁量権を得ることができれば、ベンチャー企業の醍醐味を感じながら仕事が出来るようになります。

早い段階で出世がしたい・裁量権を持って新しいことにチャレンジしたい人はWeb系のベンチャー企業は目指すべきでしょう。

新卒でWeb系ベンチャー企業を目指すべきではない人とは

下記の内容に該当する人は、新卒でWeb業界のベンチャー企業を目指さない方がよいでしょう。

自らの意見を提案できない人

ベンチャー企業は成長し続けなければならない組織です。
全ての社員が自分たちのアイデアをどんどん出して、新しいビジネスを生み出さなければなりません。

Web業界はメガベンチャー以外はほとんど、会社にブランド力はありません。
社外から仕事を受注するためには、自らの意見を商談者に伝え、理解してもらう必要があります。

自分の意見を言うのが苦手な人や、人に自分の考えを伝えられない人は、Web系ベンチャー企業には不向きであるといえます。

完璧主義である人

多くのWeb業界の会社は、今までにはない新しい価値観や市場を生み出すことを目的としています。

したがって、素晴らしいビジネスモデルであったとしても、他の人が既に成し遂げてしまった後では意味がありません。
時には完璧にこだわるよりも、スピードを重視しなければならない場面が出てきます。
これはWeb系メガベンチャーであったとしても同じです。

全てにおいて完璧に行わなければ気が済まない人にとって、不満が蓄積したり、苦痛に感じたりする場面が発生しますので、Web系ベンチャー企業は特に向いていないと考えるべきでしょう。

自分の適性を見ながら方向性は考えるべき

就活においてWeb系ベンチャーに向いている人の特徴を解説してきました。

ベンチャー企業にはチャレンジできる環境とスピード感が揃っており、アグレッシブな人には最適な環境といえるかもしれません。
実績を残せれば、早い段階で裁量権を持てるのもベンチャー企業の醍醐味でもあるため、やりがいも感じやすいといえるでしょう。

特にWeb系企業はより一層必要とされる可能性が高い業界になるので、大学卒業後からベンチャー企業でスキルを磨くという選択肢もオススメです。

ぜひ、IT関連に興味があり社会で挑戦していきたいのであれば、自信をもってチャレンジしてください。

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