投稿したユーザー : masumin01
「経営に携わる仕事がしたい」「経営戦略の仕事内容について知りたい」と考えている方は、こちらの記事を参考にしてください。
「経営者になりたいわけではないが、経営に関する仕事につきたいと思っている」という方もいるでしょう。
こちらでは、経営に関する仕事の具体的な内容や、必要なスキル・資格について詳しく解説していきます。
これから就活を始める方は、参考にしながら将来を考えてみましょう。
経営戦略とは、企業や会社において事業や経営の目的を達成するために立てる戦略方法をいいます。
また、企業全体の方向性や指標など、そして目標の実現に向かって行動するための体制づくりなどのことを指します。
経営戦略は企業や会社においても必要不可欠ですが、それだけではなく行政などあらゆる組織や団体などにおいてもとても重要な役割となっています。
自社が経営目標を達成するため、そしてたくさんある企業の中で生き抜くための行動や目的を決定していかなければいけません。
企業が生き残るためには、経営戦略が非常に重要になります。
各企業の強み・弱みを分析する力、他の企業の変化や環境などを常に把握し、すぐに察知することで企業は大きく成長することができます。
今の環境に満足することなく、中長期的な戦略を実行していくことが大切です。
そのためには、社内だけでなく外部の情報収集や状況を把握・分析する能力が求められます。
中小企業などでは経営者が経営戦略を行うことがほとんどですが、大企業などの大きな組織になるとより専門的な分野として組まれる分野です。
経営戦略とよく似た言葉で、経営戦術というものがあります。
経営戦略は長期的に立てられる戦略を指し、経営戦術は短期的な戦略を立てることを指します。
企業全体を把握し広い視野で物事を考え戦略を立てていき、戦術は経営戦略をもとにより細かい行動を起こすために必要なことです。
このことから、経営戦略は企業が行うこと、そして経営戦術は実際に社員が行うことを指します。
経営戦略に携わる仕事に就くためには、次のような選択肢があります。
経営企画室とは、一定以上の規模の企業に設けられる部門です。
その名称は「経営企画室」「経営企画部」などと呼ばれ、「社長室」がその部門を担っている場合もあります。
経営企画室では、経営者よりも経営情報や環境をいち早く目にすることもあり、常に会社全体の経営状態を把握し、実行する部門です。
新しい事業の立ち上げだけでなく、事業の撤退や縮小など、あらゆる情報を把握する必要があるため、より細かい分析力が重要になります。
士業とは、主に弁護士や税理士、司法書士などの国家資格を取得している人を言います。
経営に携わる士業は、「弁理士・弁護士・公認会計士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士」などがあります。
弁護士は契約書の作成や各規約の作成、違法性がないかの確認などを行います。
弁理士は意匠権や商標権、特許申請などを行う仕事で、主に弁護士とチームになり対応する場合もあります。
税務関係は税務士が行い、上場企業の監査業務や上場可能かのレビューを行うのは公認会計制の仕事です。
これらの士業は、起業する際に経営者と仕事仲間として経営戦略についてのアドバイスを行うこともあります。
創業当時からの長い付き合いとなる場合も多く、経営者のサポート的な役割です。
経営に関するコンサルタントの仕事は、企業の競争の中で生き抜くための経営戦略のコンサルティング業務を行います。
中長期的な経営戦略から、各事業ごとの戦略の立案を任されるので、経営に関する幅広い知識や知見が求められます。
また業界のトレンドや市場のニーズなどの情報を把握し、分析する能力も必要です。
このような経営戦略や企画に携わるコンサルタントは「戦略コンサルタント」と呼ばれ、主に東京大学や京都大学、早稲田・慶應などのトップの頭脳が必要です。
経営戦略に携わるには、「情報収集能力・コミュニケーションスキル・論理的思考能力」のスキルが必要です。
これらのスキルについて、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
情報収集能力のある人は、素早く必要な情報にアクセスし、質の高い情報を入手できるスキルです。
経営戦略に携わるには、確実な情報を素早く入手できるスピード感も大切です。
その業界のトレンドを掴み経営戦略に取り入れることで、他の企業との差別化を図ることができます。
また、正確な情報を取り入れるには信憑性も必要です。
ただ情報を取り入れるだけでは誰にでもできる仕事になるため、誰よりも正確で確実な情報を収集できる高いスキルが求められています。
経営戦略は一人で行うことではなく、多くの人たちのと関わりがとても重要です。
そのため、高いコミュニケーション能力が求められます。
正確な情報を入手するだけではなく、取り入れた情報を経営者や関係者にプレゼンするスキル、M&Aなどでも非常に大切なスキルです。
不特定多数の人との関わりや、幅広いバリエーションでのトーク力なども求められます。
経営戦略では、論理的思考能力が高い人材が求められます。
企業が抱えている課題や問題を解決するための分析や情報収集を行い、目的を明確にし行動するための戦術を作成する論理的思考が重要です。
「なぜこうなったのか」「こうすることによりどうなるのか」など、これまでの実績や経験などを分析する論理的思考が高い人は就職の際に非常に有利になるでしょう。
経営戦略の仕事に必須の資格はありません。
しかし、「中小企業診断士・MBA・公認会計士」などの資格を保有していると就職の際に有利になる可能性が高いです。
中小企業診断士とは、企業の課題解決をするための診断・アドバイスを行う専門家です。
そして、MBAとは、Master of Business Administrationの略で「経営学修士」と呼ばれます。
こちらは、経営学の大学院修士課程を終了すると授与される学位なので資格とは異なりますが、いずれも取得難易度は高く、とても良いアピールになるでしょう。
経営戦略の仕事は、経営に大きく関わりのある分野であり、企業にとってとても重要な役割です。
企業の経営や事業に関する情報収集や分析・課題・問題点を見つけるなど、幅広い知識と知見が必要になります。
また自社だけでなく、他の企業や業界においてのトレンドなどを把握することも重要になるので、論理的思考が最も重要になるでしょう。
たくさんの人との関わりや繋がりを大切にすることで、企業の成長にも繋がるのでコミュニケーションスキルが高い人材も求められています。
これから経営に携わる仕事につきたいと考えている方は、自分に合った経営戦略の仕事を企業研究で見つけてみましょう。