投稿したユーザー : agentgate
面接は、就職活動の成否を決めるカギです。
就職活動を納得できるものにできるかは、面接の準備にかかってきます。
しかし、多くの就活生にとって採用面接は初めての経験で、面接の準備では何をしたら良いのか分からない人もいるでしょう。
今回は、面接準備について、面接官の質問への回答の準備から、持ち物やアクセスのチェックなど事前の段取り、当日の準備まで順番に説明していきます。
就職活動中の人や面接の準備不足が気になる人は、ぜひ参考にしてみましょう。
面接で話す内容を考えるには、まず企業研究と自己分析をする必要があります。
企業研究と自己分析を行うことで、自分と企業をつなげるストーリーを作り、志望理由や自己PRを組み立てていきます。
志望動機に説得力を持たせるためには、企業研究が必須です。
面接官は、就活生が本当にこの企業に入りたいのか、なぜ他の企業ではだめなのかなど首尾一貫した説明を求めています。
なぜその業種を選んだのか、同業他社がある中でなぜこの会社を受けるのか、納得感のある説明をするには、業務内容や会社についてよく知っていなければなりません。
業界内でどんなポジションにあるか、他の企業と比較してどんな特徴があるかといった、会社の特性を調べる必要があります。
企業情報を見ていて、この会社は働きやすそうだと感じたり、事業に面白みを感じたりしたら、どの点でそう思ったのか、どうしてそう思ったのかをメモなどで言語化しておくと良いでしょう。
新卒でどこに就職するかは、特に日本社会では人生の道筋を決める大きな選択です。
自分がどんな風に生きてきて、これからどんな人間になっていきたいのか、自身の価値観を知り、それを踏まえて就職先を選んでいく必要があります。
また、志望動機に説得力を持たせるためには、自分がどんな人間なのかを分かっておく必要があります。
自分が人生の中でどんなことに重きを置いて、この企業を志望しているのか、ストーリーがつながるようにしましょう。
また、性格や価値観に関わる質問をされたときにも、自己分析をしておけば、的確な回答をすることができます。
自己分析をするためには、過去の具体的な出来事をノートなどに書き起こしていく方法がおすすめです。
自分の強みと弱み、性格、どんな時に喜びを感じるか、自分の性質や価値観をふまえた企業選びの基準などを明確にしておくと良いでしょう。
志望動機の内容が薄くなってしまうときは、たいてい企業研究、自己分析が不十分であるからです。
自分がなぜその会社で働きたいのか、会社の特徴、自身の価値観、価値観の元となった体験などの要素がひとつのストーリーとしてつながるように深堀り、言語化をしておきましょう。
以下の質問は、面接で聞かれる頻度が非常に高いです。
また、企業が採用を判断するための核となる重要な質問でもあります。
事前に話すことを考え、何度も見直して内容を練っておきましょう。
志望動機は、面接で必ず聞かれます。
就活生が入社する意思がどれだけあるのか、なぜ他ではなくこの企業なのかが伝わるようにしましょう。
販売の業務において、人のニーズを掘り起こし、自分の蓄えた知識を使って最善のものを提案できることにやりがいを感じました。
そこで、お客様と密に関わり、人生最大の買い物である家を選ぶお手伝いができるハウスメーカーの営業職に魅力を感じました。
中でも省エネ、天然素材のエコハウスに特に力を入れている御社で、エシカルで長期間心地よく過ごせる住宅の普及に寄与したいと考え、御社を志望いたしました。
自己PRは、その企業で働くために必要な能力を就活生が持っていることをアピールします。
長所の裏付けとなるエピソードと併せて話すようにしましょう。
高校時代は吹奏楽部に所属しており、フルートのパートリーダーを勤めていました。
リーダーとして皆を引っ張っていくためには、演奏技術の面でも引けをとってはいけないと考え、朝練の30分前に行って自主練をし、部活動の練習時間以外に家でも練習をしました。
吹奏楽は個人の演奏技術と共に演奏者全員の奏でる音の調和が重要です。
パート内のメンバーを誰も取り残さないように、各人に目を配り助言をしてきました。
努力の甲斐があって、私たちの吹奏楽部は県大会で銀賞を受賞できました。
社会人になっても、粘り強く努力を続け、熱意を周りの人に伝えチームのモチベーションを上げられる人間でありたいと考えています。
学生の時に力を入れてきたことについてもよく質問されます。
中途採用では仕事の実績で採用を判断することが多いですが、新卒採用の場合は学生時代に取り組んだことや成功体験により、ポテンシャルをはかるケースが多いためです。
サークルやゼミなどで打ち込んだこと、集団の中でリーダーシップをとった経験などをまとめておきましょう。
私は長期間同じ店舗でアルバイトをしており、シフトリーダーを任されていました。
アルバイト先の店舗には、海外出身の方、主婦の方、私のような学生など、さまざまな立場の人がいました。
それぞれにバックグラウンドが異なり、接客や掃除をそれぞれのスタッフが同じクオリティで行うことが困難な状況でした。
スムーズで質の高い店舗運営のためには、コミュニケーションと情報共有が必要であると考えました。
そこで、マニュアルを参照しやすい形にして作業を行う場所に掲示したり、清掃点検表を作成したり、シフト交代のタイミングで短いミーティングをするなど工夫をしました。
また、シフトが同じになったスタッフに、積極的に声がけをしました。
その結果、店に寄せられるクレームが減り、短期で辞めてしまうアルバイトのスタッフが多かったのが、長期にわたり働くスタッフが増えました。
他者の立場を想像して、なぜその行動をとったのか、どのようにすれば各人の仕事がやりやすいかを考えながら行動し、一定の成果を得られたことにやりがいを感じました。
メンバー全員が活躍できるように、個々のコミュニケーションと仕組みづくり両方からアプローチしチームを作った経験を、社会でも活かしていきたいと考えています。
将来のビジョンも、よく聞かれる質問です。
会社に入ってどんな仕事をしたいか、どんなキャリアを積みたいかを納得できる形で説明することで、入社への意欲が伝わります。
業種や企業風土にマッチしたキャリアパスの展望を語ることで、会社と相性の良い人物であることもアピールできるでしょう。
学生時代に短期留学した経験から、環境の違いによる考え方の違いがある一方で、国籍に関わらず共通の感情の働きがあることを実感しました。
留学経験から、将来仕事を通してグローバルで多様性のある人との関わりをしていきたいと考えるようになりました。
御社におかれましては、海外支社を多数展開しているため、ぜひ海外勤務にチャレンジしたいと考えています。
将来を見据え、就職活動の傍ら英語の勉強を続けており、現在TOEICスコアは800点です。
今後も研鑽を重ね、スコアを上げていきたいと考えております。
企業によっては、就活生から何か質問はないか、逆質問を求められることがあります。
逆質問は、企業に対する関心や入社への意欲を示せるものですが、会社パンフレットやホームページに書かれている内容を聞くと、事前のリサーチ不足とみなされるため逆効果です。
企業研究をきちんとした上で、自分がその会社の一員になった時のことをイメージした質問を考えておきましょう。
御社の〇〇の部署での業務に関心があります。
将来〇〇の部署で働くにはどのような資質が必要でしょうか。
頻出質問は、どの就活生も力を入れて作りこんできます。
エントリーシートの記載内容や、各質問の答えが矛盾していれば、読まれることさえないでしょう。
面接で話す内容を考える以外にも、面接で準備するべきことがあります。
以下のような面接準備を前日までに済ましておきましょう。
当日は10分前には会場に入れるように、前日までに会場へのアクセスと集合時間を確認しましょう。
電車の乗り換えや所要時間、バスの路線などはスマートフォンやメモに残しておきましょう。
集合時間に余裕をもって到着できるように、徒歩時間なども加味して出発できるようにします。
面接当日にその場でアクセスを調べることもできますが、乗り継ぎに予想以上に時間がかかったりして、到着が遅くなるリスクがあります。
土地勘のない場所や、初めて行くエリアの場合は、乗換駅の地図や最寄り駅の出口情報などをざっと見ておくなど、より細かく調べておくと良いでしょう。
会場に入るのは10分前くらいがおすすめですが、会場付近には30分前くらいまでに到着しておくよう準備しましょう。
面接までに、面接のマナーは必ず身に付けておきましょう。
マナーを守ることは、社会に出た際に信頼を得るため必須と言えます。
社会で決められた一定のルールを守っているから、仕事が円滑に進められる部分があります。
皆がマナーを守っている中で、1人突飛な動きをする人がいると、混乱が生じることがあります。
面接のマナーができているかは、周りの人と調和して仕事をできるかの判断材料でもあるのです。
例えば、面接の入室時には、ノックを3回するといった慣習的なことから、集合時間や書類の提出期限を守るといった学生時代でも共通しているマナーもあります。
持ち物のチェックも前日までに済ませておきましょう。
企業から指定された提出書類については、最初に確認し準備しましょう。
提出済みの履歴書やエントリーシートも持って行くと、自身のアピールポイントを再度確認できるのでおすすめです。
当日、緊急連絡が必要になる可能性も考え、スマートフォンは忘れないようにしましょう。
しかし、会社内でスマートフォンを取り出して時間を確認するのは印象が良くありません。
面接の際は腕時計をして時間を確認しましょう。
また、スマートフォン以外にも印鑑、筆記用具、メモ帳などの書類記入や必要事項の記録に使う道具や、ハンカチ、ティッシュも忘れず持参しましょう。
「面接は、自分がその会社に入社したい意思、理由、自分の人となりを知ってもらう場」「ありのままを話せば良いのだから準備は必要ない」と考えている人がいたら、それは大きな間違いです。
準備をせず面接に臨むのは決しておすすめしません。
就活生のことを良く知らない面接官に対し、自分のアピールポイントを理解できるよう説明するには、練習が必要です。
面接のマナーも、一度調べて頭で覚えただけでは、緊張している面接本番でスムーズにできない恐れもあります。
何度もシミュレーションをする、実際に声に出して、身体も動かして面接のリハーサルをしておくことをお勧めします。
面接当日にイメージした通りに行動できるかは、前日までの準備にかかっています。
会場までのアクセスや持ち物の管理、面接練習などの事前準備が充分できるかで、自己管理能力も問われます。
当日は、きちんと力を発揮できるよう最後のチェックをします。
当日の面接準備でやることを、以下に説明します。
面接では誰しもが緊張してしまうため、いつものようにリラックスして話すのが難しくなります。
緊張で、声が小さくなったり、表情が硬くなったりすると面接官に入社への意欲が伝わりません。
声を出して表情筋をほぐしておくと、緊張を良い方向に使えるでしょう。
面接では、見た目の清潔感はかなり重要です。
面接では、話す内容以外にも、会った時の第一印象の良し悪しもかなり影響します。
そして第一印象は、見た目、身だしなみがきちんとしているかでかなり変わってきます。
服にしわが寄っていないか、汚れがついていないかチェックしましょう。
男性であればネクタイがゆるんだり曲がったりしていないか、女性であればストッキングの伝染がないかなども確認します。
また、髪型も印象を大きく左右します。
髪が乱れてだらしない印象になっていないか、顔に髪がかかって暗い印象になっていないか確認しましょう。
出かける前に身だしなみを整えても、移動により乱れてしまうこともあります。
最寄り駅や、会場付近で一度、鏡を見て髪や服装を確認しましょう。
面接では、時事問題のことを聞かれることがあります。
社会の動向と、事業活動は直結しているように見えなくても、互いに関わり合っています。
社会人として、ニュースにも関心を持てる人であるかを確認するために、面接では時事の話題がしばしば取り上げられます。
新聞の1面やニュースをチェックして、当日や前日のニュースを把握しておきましょう。
時間をかけて面接で話すことを考え、面接練習をして前日までに準備を整え、当日は良いコンディションで面接を受けられるよう、最後の確認をしましょう。
ニュースのチェックは習慣付けることが基本ですが、最低限当日と前日のニュースは把握しておきましょう。
今回は、面接準備について、企業分析・自己分析、面接官の質問への回答の準備、前日までの準備、当日の準備に分けて説明してきました。
企業分析・自己分析を綿密に行い、自身の適性や価値観からその企業を目指す理由に説得力を持たせることが重要です。
そして面接練習を行い、面接官に伝わるように話す訓練をすることが大切です。
面接で首尾よく行動するために、持ち物やアクセスのチェック、面接マナーの点検を事前に行っておくのも大切な準備です。
面接や企業分析・自己分析が上手くできているか分からないという人はヒトテクノロジーに相談してみると良いでしょう。
就活生1人1人の魅力を引き出して、的確なアドバイスをすることが可能です。
就活を成功させたい、失敗したくないという人はぜひ相談してください。